映画『草原の椅子』 ……辛い過去を持った他人同士が繋がっていく物語……
主に文芸誌に作品を書いていた頃の宮本輝が好きで、 「泥の河」「蛍川」「幻の光」「錦繍」などの初期作品を好んで読んでいた時期があった。 新聞連載などが増えたその後の作品は、 初期作品に比べ、やや大味な感じがして、 最近ではあまり良い読者ではなくなっていた。 映画化された宮本輝作品も、 『泥の河』(1981年・小栗康平監督) 『螢川』(1987年・須川栄三監督) 『幻の光』(1995年・是枝裕和監督)...
View Article鬼ノ鼻山 ……昼下がりに裏山へ登り、シュンランの蕾を見つける……
今日は午前中に用事があり、帰宅したのは午後2時頃。 山へ行かずに一日を終えるのは、何だかモッタイナイ。 で、裏山に登った。 今日は登山道ではなく、 気になっているところから登ってみた。 鬼ノ鼻山にも、こんな岩場があるんだよね。 多良山系のような雰囲気。 これはヒサカキかな? 私の知らない鬼ノ鼻山がここにあった。 途中からいつものルートに入る。 アセビが咲いていた。...
View Article由布岳 …登山を楽しんだ後に、東勝吉さんの描いた由布岳の絵を鑑賞する…
30年来の友人、ヤスさんが山登りを始めたと聞いて、 一緒に山歩きをしたのは、2月24日のことであった。 岩国市へ遠征し、錦帯橋からの城山へ登り、 その後、錦町へ移動し、本州西南限のセツブンソウを観賞した。 ヤスさんにとってとても感動的な山行であったらしく、 「またぜひ行きましょう!」 ということになった。 スケジュール調整をして、 3月17日(日)に登山することに決定。...
View Article彦岳 ……白坂峠からの周回ルートで、美尾根とショウジョウバカマを楽しむ……
ブログ「一日の王」の読者から、質問が届いた。 天山の隣にある彦岳は、 七曲峠からではなく、反対側の峠からも登れますか? というもの。 反対側というと、白坂峠である。 もちろん登ることはできるが、 私自身も久しく登っていない。 極端に登山者の少ないルートなので、 かなり荒れているとも聞いている。 ネット検索してみると、 道迷いしたという登山者が多いのに驚いた。...
View Article映画『横道世之介』 ……可笑しく、切なく、懐かしく、そして愛おしい作品……
今年(2013年)1月〜3月期のTVドラマで、 最も面白かったのは、『最高の離婚』であった。 とにかく 坂元裕二の脚本が秀逸。 次々に発せられる言葉に哄笑、そして驚嘆した。 瑛太、尾野真千子、真木よう子、綾野剛の4人の演技も素晴らしかったし、 エンディングのダンスも文句なし。 大いに楽しませてもらった。 映画『横道世之介』を語るのに、 なぜ『最高の離婚』を持ち出しているかと言えば……...
View Article……桜、さくら、サクラ…… 円応寺、馬場の一本桜、西溪公園、鬼ノ鼻山
今年(2013年)の佐賀県の桜開花宣言は、3月18日であった。 桜の見頃と思われた24日(日)は、母の四十九日法要であった。 佐世保に行く途中に車窓から見た桜が美しかった。 これが私の今年の桜の見納めだろうと思った。 次の私の公休日である28日(木)にはもう見頃を過ぎている筈だし、 天気予報通りなら、27日(水)の雨でかなり散ってしまうことだろう。 3月28日(木)の公休日は、...
View Article八幡岳 ……ご近所の山は、過剰なほどの「春」真っ盛りの中にあった……
今日(3月31日)の天気予報は、 1週間前から傘マークであった。 それが前日になって、 晴れマークに変わった。 当初は山に行く予定はなかったのだけれど、 急遽、山へ行く時間を予定に組み込むことにした。 多くの時間は作り出せないが、 近くの山だったら大丈夫。 私は常々、 「私には、天山と、鬼ノ鼻山と、八幡岳と、作礼山があればイイ」 と謳っているが、 今回は、八幡岳を選択。...
View Article井原山 ……マイナールートで春の花を楽しんだ後には、旨いピザと珈琲を……
30年来の友人であるヤスさんが、 完全に山にハマってしまった。(笑) 一応、「山の先輩」としていろいろアドバイスしているのだが、 そのひとつに、 「自分のホームグラウンドの山を持つ」 というのがあった。 自分の本拠地ともいうべき山を持っていると、 早く「山に強くなれる」からだ。 ヤスさんの自宅は前原市にあり、 仕事の関係上、現在は基山に単身赴任しているものの、...
View Article映画『アンナ・カレーニナ』 ……恋に堕ちる瞬間を比類なき映像美で表現……
「映画は女優で見る」 と言った作家がいた。 見る映画を選択する第一の基準に、 「好きな女優が出演しているかどうか……」 を挙げていたのだ。 この意見には納得するものがあった。 私も見る映画を選択する場合、 「好きな女優が出ているかどうか」 を判断基準にすることが多かったからだ。 極端な話、 作品がつまらなくても、 好きな女優を見ることができれば、 それほど損した気分にならない……...
View Article経ヶ岳〜多良岳縦走 ……まさかまさかの雪山と霧氷であった……
30年来の友人であるヤスさんが、 今夏、北アルプスの単独行を決意した。 7月下旬に実行予定とかで、 あと4ヶ月もないので、 ガシガシ登って体力強化をしたいとのこと。 かねてより多良山系を歩いてみたいという要望を聞いていたので、 今日は、経ヶ岳から多良岳への縦走をすることにした。 ネットで大村市の天気予報を見てみると、 4月7日(日)は朝から晴れマークが付いていた。...
View Article映画『桜、ふたたびの加奈子』 ……佐村河内守の音楽、そして広末涼子……
今日は、登吾留山へ行ってきたのだが、 事情があって、それをこのブログに書くことはできない。 よって、本日は、 昨日、会社の帰りに見た映画『桜、ふたたびの加奈子』について述べてみようと思う。 なぜこの映画『桜、ふたたびの加奈子』を見ようと思ったか? 理由は、ふたつ。 ひとつ目は、 この映画の音楽を担当しているのが、佐村河内守であったから。 ふたつ目は、 主演が、広末涼子であったから。...
View Article登吾留山・帯隈山 ……オキナグサとサバノオとエヒメアヤメに逢いたくて……
今年はまだオキナグサに逢っていない。 今日は午後から用事があったので、遠くへは行けない。 自宅から比較的近い登吾留山で、オキナグサを楽しむことにした。 早朝に家を出て、登吾留山の登山口へ向かう。 登山口に着くと、樹木にはもう新緑が…… 春というより、初夏の雰囲気。 サツマイナモリもたくさん咲いてはいたが、 変色した花も多く、もう終盤を迎えていた。 ツクシショウジョウバカマも花期を終えていた。...
View Article映画『舟を編む』 ……松田龍平の演技が素晴らしい今年前半NO.1の傑作……
2年前の2011年5月1日に、このブログで、 映画『八日目の蝉』のレビューを書いた。 そのとき、私は、次のように書き出している。 今年これまで見た邦画では、間違いなくNO.1の傑作である。 今年は4月が終わったばかりなので(今後どんな傑作・秀作が現れるやも知れないので) 「今年のNO.1」とは、まだ言えないが、 少なくとも「今年前半のNO.1」とは断言してもイイのではないかと思っている。...
View Articleシリーズ「麓から登ろう!」25.天山 ……岸川ルートで体力(脚力)強化……
今夏の北アルプスの単独行を決意したヤスさん(私の30年来の友人)と、 岸川ルートで天山に登ってきた。 ヤスさんの北アルプス山行計画はもう出来ていて、 初日に、標高差1000mを一気に登ることになっている。 それを聞いて、私がすぐに提案したのが、 天山の岸川ルート。 麓の今出川ふるさと公園から天山山頂まで登ると、 ちょうど1000mを登ることになる。 まさに、ヤスさんにピッタリのルートなのだ。...
View Article映画『王になった男』 ……イ・ビョンホンの一人二役が見事な歴史大作……
今日(4月24日)は或る事を予定していたのだが、 雨で流れてしまった。 で、映画を見に行くことにしたのだが、 春休みからGWにかけてのこの時期、 お子様向けのアニメなどが多く、 見たい作品があまりない。 そんな悪条件の中、(笑) 今年(2013年)の2月16日に公開された韓国映画『王になった男』が、 遅ればせながら、 私の行きつけの映画館で上映されていたので、 それを見ることにした。...
View Article右谷山〜寂地山 ……カタクリの花がどこまでも続く縦走路……
今年(2013年)の2月24日に、 30年来の友人のヤスさんと、 本州の西南限とされる岩国市錦町のセツブンソウ自生地をに見に行った。 そのとき、錦町駅前にあった観光案内板の隅っこに、 寂地山が描かれているのに気が付いた。 「あっ、寂地山だ〜」 と私が声を出すと、 「有名な山なんですか?」 とヤスさん。 「カタクリの大群落がある山として有名なんだよ」 と私は答え、 寂地山についての思い出話をした。...
View Article映画『図書館戦争』 ……岡田准一と榮倉奈々の魅力あふれるラブコメ……
ブログ「一日の王」は、 一応、「登山」と「映画」と「読書」を三本柱としているが、 本の紹介はたまにするくらいで、 現在は、「登山」と「映画」がほとんどになってしまっている。 それは、「登山」のレポや「映画」レビューに比べ、 ブックレビューがはるかに時間がかかるからである。 情けないことに、 〈そんな時間があったら、もう一冊読める〉 と思ってしまう。 だから、ブログだけ見ていると、...
View Article登吾留山 ……キンランの群れ咲く森へ……
5月2日の夜から、4泊5日の予定で、 長女が子供2人を連れて遊びに来ている。 長女の子供は2人とも男の子なので、元気が良い。 普段は配偶者と2人きりなので、 孫が来ると、とても賑やかになる。 今日(5月3日)の昼間、 娘と孫たちは、買い物がてら、 近くのショッピングセンターで催される「アンパンマンショー」に行った。 素晴らしい天気なので、 私もその間、近くの山を花散策することにした。...
View Article井原山〜雷山縦走 ……縦走路のコバノミツバツツジを存分に楽しむ……
井原山のコバノミツバツツジは、 昔はよく見に行っていた。 だが、2007年を最後に、行かなくなっていた。 2006年に、某雑誌の特集で井原山が紹介され、 急激に登山者が増えたからだ。 人の多い山はあまり好きではないので、 〈もういいかな……〉 と思う気持ちが強くなったことによる。 今日(5月5日)は山へ行く予定はなかったのだけれど、 遊びに来ている長女と子供たちは、...
View Article平戸街道(早岐宿〜佐世保) ……私にとってのロマンチック街道……
そよかぜさんが企画・実行されている平戸街道紀行のレポを興味深く拝見していた。 前回が早岐で終わり、 次回は「早岐から佐世保まで」とのことなので、 私も参加してみたいなと思った。 佐世保で生まれ育った私としては、 この早岐〜佐世保間は、思い出の道なのだ。 この区間に限っては、 平戸街道ならぬ、ロマンチック街道、 あるいは、センチメンタル街道なのである。(な〜んちゃって)...
View Article