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Channel: 一日の王
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黒髪山 ……誰もいない静かな山で、黒髪山系固有種の美しき花を楽しむ……

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今日はヤスさんと山へ行く日。
くじゅうの紅葉も気になるところだが、
黒髪山系固有種のあの美しき花も咲き出している頃だ。
数日間に、ヤスさんに、
「どちらにしますか?」
とメールすると、意外や意外、
「黒髪山系でお願いします」
との返事。

昨年は、ヤスさんと、
くじゅう(黒岳)や阿蘇(根子岳)などで素晴らしい紅葉を楽しんだ。
今年は「夏の長雨」や「秋の台風」などの影響か、
どの山の紅葉も鮮やかさに欠けるようだ。
昨年以上の紅葉が見られないならば、
登山者で溢れかえっている山へわざわざ行かずともよい。
黒髪山系でしか見られない花を見に行く方が、
数倍楽しいだろう。
ふむふむ……
黒髪山系を選択するとは、
ヤスさんも段々とホンモノの山好きになってきているようだ。

早朝に某所で待ち合わせ。
7:00
竜門ダムに到着。
まずは黒髪山系の盟主「青螺山」に御挨拶。
いつ見てもカッコイイね~


7:05
登山口に到着。
駐車場には一台の車もなかった。
予想的中。
今日は静かな山歩きが楽しめそうだ。


準備をして、軽くストレッチ。
7:21
登山口を出発。
歩き出してすぐの所に、
ツワブキの花がたくさん咲いていた。
ヤスさん大喜び。


昨年の夏に、ヤスさんと私は、
夏山トレーニングの一環として、
英山から腰岳まで、黒髪山系大縦走をしたが、
ヤスさんが黒髪山系の山を歩いたのはこのときだけだそうで、
竜門から歩くのも、もちろん初めて。


岩の造形に驚き、


雰囲気の良い自然林の道に感動されていた。


「いや~、深山の趣がありますね~、とても低山とは思えません」


台風の爪痕であろうか、
所々に倒木があり、注意しながら歩いた。




雨水によってうがたれた岩や、


岩を這う木の根などを見ながら歩いていたら、


見返峠に着いた。
ここで小休止。


ふたたび歩き出すと、左手に夫婦岩(雄岩・雌岩)が見えてくる。


雌岩に立ち寄って、下を覗き込むヤスさん。


「絶景で~す」


さらに急坂を登りつめると、


クサリ場が見えてきた。


慎重にクリアするヤスさん。


黒髪山山頂に到着。


山頂には誰もいなかった。


天童岩から展望を楽しむ。


青螺山方面。
「今年の夏も黒髪山系大縦走しようか……」
とヤスさんと話す。


黒岳(佐賀県にも黒岳がある)の向うに、八幡岳や天山も見えた。


「後の平」へ向かって歩き出す。
雰囲気の良い道が続く。




ミヤマシキミの赤い実が鮮やかだった。


「後の平」から右折。


ゆっくり下って行く。


倒木の根っ子が、
登山道のガードレールのようになっていた。


ロープ場を慎重に下るヤスさん。


「鬼の岩屋」を通過。


この岩は、10本ほどの小枝で支えられていた。(笑)


涸れてはいたが、


ナメ床が続く美しい沢があった。


二股分岐に到着し、往路と合流する。


往路では少し薄暗かったが、
陽が差して、森の中が輝きを増す。


沢の水もキラキラ。




約4時間の山歩きだった。


駐車場に戻ってくると、
ほぼ満車であった。(笑)


山を歩いている途中は、
ほとんど人に会わなかったが、
我々が出発した後に、大勢の登山者が登ったようだ。
我々は周回ルートを歩いたので、会わなかっただけなのだ。
やはり、黒髪山は人気の山だ。


では、今日出逢った花を少しだけ。
(希少種もあるため花の咲く場所はGPSの軌跡を消去しております)
ヤマラッキョウはたくさん咲いていた。




開いた花はもちろん美しいが、


蕾も美しい。


ブゼンノギクや、


イブキジャコウソウもまだ咲いていた。


そして、この花。


開花しているか心配していたが、
たくさん咲いていた。


いいね~


蕾も美しい。


青にも、


緑にも映える。


全国唯一の自生地に咲く花。


美し過ぎる。


この花は、10cmほどもあった。


本日の女王。


今日も「一日の王」になれました~


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