私には(何も用事がない)日曜日の朝はルーティーンがあって、
6:30~7:00『遠くへ行きたい』(読売テレビ・日本テレビ系)FBS福岡放送
7:00~7:30『ボクらの時代』(フジテレビ系)STSサガテレビ
7:45~8:00『さわやか自然百景』(NHK)
8:00~8:25『小さな旅』(NHK)
という順にTVを観ている。(朝食を摂りながら、珈琲を飲みながら)
(『遠くへ行きたい』に関しては放送時間が各局バラバラなので、このルーティーンができるのは、日本テレビ、福岡放送など一部の放送局がある地域に限られるのだが)
『ボクらの時代』は別にして、『遠くへ行きたい』『さわやか自然百景』『小さな旅』は、
家に居ながらにして旅気分を味わえるので、
私の(日曜日の朝の)楽しみのひとつになっている。
特に『小さな旅』では、(シリーズ「山の歌」など)山を旅する回も多く、
山好きの私にとっては見逃せない番組になっている。

タイトルは『小さな旅』であるが、
観光スポットや飲食店紹介などがほとんどないため、
「旅番組」ではなく「紀行番組」の範疇に入ると思うのだが、

番組進行としては、冒頭で当該地域の概要を紹介した後は、
その地域に住む人々や生活風景に焦点を当てている。
最近は、YouTubeでも旅気分や登山気分を味わえるが、
その地域に住む人々に話を聞いたり、生活風景を描写している点においては、
TV番組『小さな旅』でしか味わえないものとなっており、
数多(あまた)のYouTubeとは一線を画すものとなっている。

『遠くへ行きたい』『さわやか自然百景』『小さな旅』を観たいと思わせる要素のひとつに、
テーマ曲もある。
どれも美しい曲ばかりで、
聴いているだけでどこかを旅しているような気分になる。
『遠くへ行きたい』は、
読売テレビの制作により日本テレビ系列で1970年から放送されている紀行番組で、

そのテーマ曲「遠くへ行きたい」(作詞:永六輔、作曲:中村八大)は、
元々は1962年に『夢であいましょう』(NHK)の「今月の歌」としてジェリー藤尾が歌った曲だったが、『遠くへ行きたい』ではデューク・エイセスが歌った。
その後、時代と共に様々なジャンルの歌手(永六輔、赤い鳥、森田公一とトップギャラン、渡辺真知子、ダ・カーポ、岩崎宏美、オユンナ、石川さゆり、さだまさし、元ちとせ、森山良子、Chage、一青窈、森山直太朗など)に歌い継がれている。
『さわやか自然百景』は、
1998年からNHKで放送されている自然紀行番組で、

テーマ曲は、杉本竜一のオリジナルソング「自然への祈り」。
猫もこの曲が大好きらしい。
『小さな旅』は、
1983年からNHKで放送されている紀行番組で、
テーマ曲は、大野雄二作曲の「光と風の四季」。
このテーマ曲「光と風の四季」に歌詞をつけ、
「小さな旅」(作詞:山川啓介、作曲:大野雄二、編曲:奥慶一)として、
岩崎宏美が歌っていたのをご存じだろうか?
1986年頃の一時期にテーマ曲として使用されていたのだが、
この岩崎宏美の歌がすこぶる好い。
普通、有名な曲に歌詞をつけると、陳腐になることが多いのだが、
岩崎宏美が歌う「小さな旅」には、
インストゥルメンタルの「光と風の四季」とはまた違った魅力があり、
切なさが一層募ってくる。
私は、岩崎宏美の(デビューした頃からの)ファンなのであるが、(コチラを参照)
好きな番組(『遠くへ行きたい』や『小さな旅』)のテーマ曲を歌っているのが嬉しく、
楽しいのである。