山へ行きたいのは山々なのだが、(笑)
九州北部は6月17日に梅雨入りして以降、ずっと雨の日が続いており、
なかなか行けないでいる。
それでも一日中降っているというわけでもないので、
雨が止んだ隙を狙って、散歩がてら、
我が家から近い聖光寺に「二千年ハス」を見に行ってみることにした。

聖光寺は、1570年に龍造寺長信が建てた由緒あるお寺であり、
国指定重要文化財「多久聖廟」の横にある。
このお寺の池に、毎年6月下旬から7月上旬にかけて「二千年ハス」が咲く。
「二千年ハス」は正式には「大賀ハス」と呼ばれており、
1951年に、植物学者の故・大賀一郎博士が、
千葉県検見川で弥生時代の遺跡から約2000年前のハスの種を発掘。
その種が発芽し、見事に花をつけたことから「大賀ハス」と呼ばれるようになり、
全国に広まった。
「世界最古のハス」とも呼ばれ、午前中を中心に直径20センチほどの花を開かせる。
「聖光寺」の野中寛應住職が、え
その「大賀ハス」の種を2002年に島根県斐川町の荒神谷史跡公園から譲り受けて、
発芽・栽培に成功。
一躍有名になった。

まだ蕾が多かったが、

いくつかの「二千年ハス」が開花していた。


二千年の時空を経て、弥生人が見ていた花を、今こうして見ている不思議。





ほぼ毎年見ているが、いつも不思議な気持ちにさせられる。






隣の池には、

大賀ハスと王子ハスの交雑種「舞妃蓮」も咲き始めていた。





一番美しかったのは、この花かな?

近くには、ネジバナが群生していたし、


ヤブカンゾウの花も群れ咲いていた。


雨の日の散歩も悪くない。
