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天山 ……リンドウが開花し、秋の花が咲き揃いました……

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いつもは水曜日が公休日なのだが、
仕事の都合で、今週は本日(木曜日)が休みとなった。

天山では、秋の花が次々と開花し、
すでに、タンナトリカブトやセンブリも咲いている。
前回登った時(9月17日)には、
ムラサキセンブリの開花も確認した。
残るはリンドウだけである。
リンドウが咲けば、天山の秋の花は、ほぼ咲き揃うことになる。

天気はイマイチのようだが、
リンドウの開花を確認すべく、
私は今日も天山へ向かったのだった。(笑)

今日は、上宮登山口から登って行く。


出発が遅れたので、
山頂に着いた時には、すでに大勢の登山者がいた。


団体さんが多く、賑やか。
静かさを求めて、私は早々に稜線散歩へ。
歩き始めると、アキノキリンソウが迎えてくれた。
前回来た時に比べると、かなり増えている。


タンナトリカブトも数を増している。


他の登山者があまり行かない場所を探し、
岩陰や、


草叢の中のタンナトリカブトをパチリ。


マツムシソウは数が少なくなってきたが、
まだまだ頑張っている。


地面に這うように咲いている小さな小さなマツムシソウを発見。


どのくらい小さいかというと、
私の指先くらいの大きさ。
こんなに小さなマツムシソウを見たのは初めてかも……


サイヨウシャジンや、


キュウシュウコゴメグサも、まだ頑張っている。


美しいヒメアザミを撮っていたら、


白花のヒメアザミを発見。


終焉を迎えた花が色が薄くなることはあるが、
これはそんな感じではない。
一株まるごと白花。


開花したばかりの花も白花。


なんだか幸せな気分だった。


大好きなツルリンドウも、
まだ咲いている。


美しい~


ホソバノヤマハハコは、花が開いてきた。


いいね~


この花は、
一輪目が散り、
二輪目と、三輪目が咲いていて、
四輪目が、開花し始めている。


ねっ。


ムラサキセンブリは、まだ、目立つ所では咲いていないが、
しかるべき場所では、すでに咲いている。


美しい~


驚くべきは、センブリ。
過剰なまでに咲き誇っている。


これほど密生している花より、


やはり、こんな感じで咲いている花が好もしい。


で、リンドウはどうだったかというと……
開花してました~


いいね~


真上からもパチリ。


別の場所でも発見。
これで、天山の主だった秋の花は、ほとんど咲き揃ったことになる。
嬉しい~


いつもの場所でランチしようかと思ったら、
先客がおられた。


女性ふたり。
山での素敵な時間を過ごされているようだ。


邪魔しないように、私は「天山北壁」へ登る。(笑)


岩の上からの眺め。


いいね~


さあ、秘密の散歩道へ。


秘密の散歩道へ向かっていたら、
帰りがけの風来坊さんと、偶然お会いし、ビックリ。
しばらく立ち話をし、
「今日はまだレイジンソウを見ていない」
とのことだったので、
咲いている場所へご案内する。
ここには、アケボノソウもたくさん咲いている。


レイジンソウもけっこう多い。


そして白花のレイジンソウも。
来年の夏の或る約束(教えない)をして、風来坊さんとお別れした。
(風来坊さんの福岡のパン・ド・ロデヴ情報はコチラから)


秘密の散歩道の散策再開。
ツルニンジンはあちこちで見られた。


いいね~


シロバナサクラタデはピークを過ぎていたが、
まだ美しい花を見せてくれた。


メハジキ、


ミズタマソウ、


マツカゼソウ、


キバナアキギリ、


シギンカラマツ、


オトギリソウ、


ノダケも目を楽しませてくれる。


ツクシミカエリソウの群生地では、
不揃いな(笑)花たちが、まだ咲いていた。


レイジンソウも新旧入れ替わりながら、咲き続けている。


一株に一輪だけのアケボノソウや、


一株にたくさんの花をつけたアケボノソウや、


色が褪せ始めたベニイタドリや、


色がくすんできたガガイモを見ながら歩いて行く。


この秘密の散歩道で、
4~5年前に、タンナトリカブトを見つけた。
「まさか、こんな所に……」
という場所に咲いている。


ここで見るタンナトリカブトは、格別だ。
今日も「一日の王」になれました~


八幡岳 ……シロバナアキギリやタヌキマメに今年(2016年)も逢いたくて……

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このところ、続けて天山に登っていた。
秋の花が次々に開花し、
一時も目が離せなかったからだ。
その天山も、
9月22日にリンドウが開花し、
秋の花がほぼ咲き揃った。
そのことによって、
私の方も、ちょっと落ち着いた。(笑)
〈八幡岳の秋の花はどうなっているだろうか……〉
と、他の山にも目が向けられるようになった。(エライ!)

ということで、
今日は、八幡岳へ行くことにした。
朝は、町内行事の「彼岸の道づくり」という町道の除草作業をしなければならなかったので、
その作業が終わった10時頃に、八幡岳へ向かったのだった。

まずは「蕨野の棚田」の展望所に立ち寄る。
もう稲刈りが終わった田もあった。


ハートの上部には、ヒガンバナの赤い色も見える。


今日の天気は、曇り。
展望はあまり期待できないだろう。


オオキツネノカミソリは、すっかり姿を消していた。


ケヤキの葉が美しい。


山頂には誰もいなかった。


では、八幡岳で出逢った花々を紹介しよう。
ヒキオコシが過剰なほど咲いていた。




ツリフネソウも負けず劣らずたくさん咲いていた。




八幡岳では、レモンエゴマを各所で見ることができる。


葉をちぎって匂いを嗅ぐと、レモンの匂いがするんだよ。


ミゾソバの花もたくさん咲いていた。


金平糖のような花で、美味しそう。


八幡岳にもアケボノソウがたくさん咲いていた。


嬉しい~


普通は、花弁は、このように5枚だが、


八幡岳では、このように花弁の数が少ないアケボノソウをよく見かける。


不思議だね~


天山と同じく、
オミナエシや、


オトコエシや、


ヒヨドリバナや、


サワヒヨドリや、


オトギリソウや、


ノダケや、


ミズタマソウなども咲いている。


いいね~


八幡岳のアキチョウジは、色が薄くて上品。


季節外れのスミレも咲いていた。


さあ、そろそろ、目的の花を紹介しよう。
八幡岳には、現在、キバナアキギリがたくさん咲いているが、


ある場所にだけ、シロバナアキギリが咲く。
果たして、今年は……


咲いてました~


今年も逢えて嬉しい~


いいね~


次に、タヌキマメを探しに行く。
なかなか見つからず、諦めかけた頃に、
花も葉も虫に食われたタヌキマメを発見。


でも嬉しい~


さらに探すと、
「あった~」


こちらは、先ほどのものより美しい。


タヌキマメは、私を幸せな気持ちにしてくれる。


八幡岳のセンブリは、
まだ咲いていなかったけれど、


準備は万端のようだ。
これからも楽しみな八幡岳。
今日も「一日の王」になれました~

映画『あの頃、君を追いかけた』 ……大抵の男はポニーテールが好きなのだ……

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2013年5月に、
福岡のTジョイ博多で、韓国映画『建築学概論』を見た。
とても心を動かされ、鑑賞後にすぐ、
……スジとハン・ガインが魅力的な、切ない初恋の物語……
と題して、このブログ「一日の王」にレビューを書いた。
このレビューは思いのほか好評で、
今も多くの人に読まれている。

翌年(2014年)、
同じような題材の台湾映画『あの頃、君を追いかけた』を見た。
だが、私が期待したレベルの作品ではなかった(B級映画としか思えなかった)ので、
このブログにはレビューを書かなかった。

レビューは書かなかったけれど、
その後、この映画『あの頃、君を追いかけた』は、
不思議と、何かの折に、度々思い出される作品になっていった。
初恋を扱った映画を見た時には必ず思い出すし、
今年見た台湾映画『若葉のころ』を見た時にも、もちろん思い出した。
あまり評価していない映画なのに、
いつの頃からか、私にとって、ちょっと気になる作品になっていた。
考えてみるに、
それは、この映画に、
私の好きなシーンがひとつだけあり、
〈そのことによって、忘れがたい作品になっているのではないか……〉
そう思うようになった。
で、その忘れがたいシーンについて、
〈ちょっと書いておこうか……〉
という気になった。

映画『あの頃、君を追いかけた』は、
台湾では2011年8月19日に公開された映画である。
日本では2年後の2013年9月14日に公開され、
佐賀では、それよりさらに遅れて、
シアターシエマにて2014年1月11日に公開された。
“初恋評論家”(笑)の私としては、
「青春は恥と後悔と初恋で作られる」
というキャッチコピーの映画『あの頃、君を追いかけた』は、
見逃すことのできない作品だった。
期待に胸をふくらませてシアターシエマへ出掛けたのだった。

1994年、コートン(クー・チェンドン)は、
台湾の地方都市の彰化で中高一貫の高校に通っていた。
彼は同じクラスの親友ボーチ(イエン・ションユー)、
アハ(スティーブン・ハオ)、
グオション(ジュアン・ハオチュエン)、
マタカキ(ツァイ・チャンシエン)らとつるんでふざけてばかり。
くだらないイタズラで授業を妨害しては担任を困らせていた。


そこで担任教師は、優等生の女子生徒シェン・チアイー(ミシェル・チェン)を、
監視役としてコートンの後ろの席に座らせることに。


コートンは口うるさいチアイーをわずらわしく感じながらも、
次第に彼女にひかれていく……
そして、チアイーの方も……


そんな二人だが、
別々の大学に進学し、離ればなれになってしまう。


おまけに、ささいな行き違いが生じたりして、
二人の仲はなかなか進展しない。
それもこれも、煮え切らない彼が、
“大事な一言”をチアイーにはっきりと言えないから……だった。


勇気をふり絞るのには、あまりにも時間がかかり過ぎて、
10年という月日が過ぎてしまう。
チアイーからの電話によって再会する仲間たち。
はたして、コートンの、起死回生、一発逆転はあるのか?


台湾の人気作家ギデンズ・コーが、
自伝的小説を自らのメガホンで映画化し、
台湾で社会現象を巻き起こす大ヒットを遂げ、
香港ではチャウ・シンチーの『カンフー・ハッスル』の記録を塗り替えて、
中国語映画の歴代興収ナンバーワンを記録した青春ラブストーリー。
時代背景は、1994年から2005年までの約10年間。
高校生たちは、やがて大学生になり、
いつしか社会人となって、それぞれの道を歩み始める。
登場人物たちの成長と共に、
学生寮の公衆電話に並ぶ長い列は消えて、
誰もが携帯で話すようになり、
いくつかの大きな事件に世の中は揺れ、
ヒット曲も入れ替わってゆく。
そして、アッと驚く結末を、観客は“笑いと涙”で迎えることになる。
このラストシーンが話題となり、
本作『あの頃、君を追いかけた』は、一躍有名になった。
だが、私は、このラストシーンに、
(期待が大き過ぎたということもあって)ちょっとガッカリした。
B級テイストのありえない結末だったからだ。
このラストシーンが好きな人も多いことと思うが、
私はダメだった。
このラストさえうまく着地していれば、
私は『あの頃、君を追いかけた』のレビューを映画鑑賞後すぐに書いていたと思う。
結局、書かなかったのは、
やはり、私の思い描いていた結末ではなかったからだ。
にもかかわらず、
『あの頃、君を追いかけた』は、ずっと気になる作品であり続けた。
それは、あるシーンをことあるごとに思い出していたからだ。
そのシーンとは……

コートンとチアイーは、
テストで負けたほうが、坊主かポニーテールにするという賭けをする。


そして、結果は、当然のことながら、優等生のチアイーの勝ち。
コートンは約束通り坊主になって登校する。
テストに負けたことにより、
チアイーのポニーテールは見られないこととなり、
坊主頭を笑いに、さぞ得意満面でコートンの前に現れるかと思いきや、
さりげなく友人と一緒にコートンの目の前を通り過ぎるチアイー。
チアイーの髪型を見ると、なんとポニーテール。
チアイーは、テストに勝ったにもかかわらず、ポニーテールにしてくれていたのだ。
そのチアイーを呆然として見つめるコートン。
(惚れてまうやろ~


このシーンが秀逸であった。
やはり、すべての男はポニーテールが好きなのだ。
いや、「すべて」と言ったら語弊が生じるかもしれない、
「大抵の男はポニーテールが好きなのだ」
と書いておこう。


そして、このポニーテール姿のミシェル・チェンのなんと可愛いことか。
1983年生まれなので、
台湾公開時で、すでに28歳。(ビックリ)
28歳でこの可愛さは驚異だ。(笑)


男は何故ポニーテールが好きなのかを調べていたら、
「ほ乳類学者に聞いた! 男性がポニーテールを好きな理由」
という記事を見つけた。
そこには、動物学から導ける理由が書いてあり、ちょっと面白かった。
要約すると、次のようなことになる。

人間の髪の毛根には汗を出す汗腺とともに匂いの発生源となる“臭腺”があり、
そこから沸き立つ匂いが髪を伝って知らず知らずのうちに周囲に分散されている。
実は動物界で髪の毛が伸び続ける動物は人間だけで、
人間は他の動物に比べ、視覚が発達したため嗅覚が鈍化している。
そこで、異性を引きつける匂いを発するために、
髪の毛が伸びるようになった。(と考えられている)
髪の毛が長い女性は、その分だけ匂いを発生させているということ。
そもそもポニーテールは髪が長くないとできない髪型なので、
髪を結う以前に、長髪ということが好まれている。(のかもしれない)
また、髪を結ったとき、細いうなじが現れるが、
女性のうなじというのは、男性からすると細くてか弱いもの。
動物には子育てをするために、自分より弱いものを本能的に守ろうとする性質があるので、
それも理由の一つとして考えられる。
それから、「男性は揺れるもの好き」という習性があり、
これは、動物で言うなら幼少期に見られる現象だという。
動物の赤ちゃんは葉っぱや昆虫にも反応し目で追う習性があり、
大人になった動物たちは単なる動くものには反応しなくなる。
そういう意味では、ポニーテールしかり、揺れるピアスしかり、
「動くから好き」だという男性というのは、
幼児期を抜けきっていない可能性もある。(とのこと)

その他、
「男性に褒められちゃう髪型ランキング」では、
ポニーテールが1位になっていたし、
「あなたは、女性のポニーテールが好き? 嫌い?」
というアンケートでは、
好き……78.3%
嫌い……21.7%
という結果が出ており、
8割近い男性がポニーテールを支持していることが判った。
やはり、大抵の男はポニーテールが好きなのだ。(笑)


結局、こうして、映画『あの頃、君を追いかけた』のレビューを書いているのは、
私自身もポニーテールが好きなのだろうし、
ポニーテールと、
チアイーを演じたミシェル・チェンの可愛さの所以なのだと思う。
映画『あの頃、君を追いかけた』はもはや映画館では上映していないが、
TV放送や、レンタルDVDなど、
機会がありましら、ぜひぜひ。
(予告編の2:00頃に注目)

私が山で使用している眼鏡(サングラス) ……眼鏡市場のアイアスリートIA-407……

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山で出会った人に、時々、
私が使用している眼鏡(サングラス)のことを訊かれることがある。
その都度、簡単に説明しているが、
このブログでも紹介しておこうかと思った。

山で使用している眼鏡は、
眼鏡市場のアイアスリート・シリーズのIA-407。


軽量フレームに、
色の薄いグレーの(度付き)カラーレンズという組み合わせ。
表面に少しだけミラーを入れている。
カラーレンズの中でも、グレーは、
自然の色に近い色に見えるとのこと。




この眼鏡(サングラス)で、剱岳にも登ったし、
南アルプスの荒川三山・赤石岳も縦走した。
軽くて、眼鏡をかけているのを忘れるくらい。


登山用の眼鏡は、
“メガネの三城”などでも作っているようなので、
いろんなメーカーの眼鏡と比較して、
購入されたらいいと思う。
私が使用している眼鏡は、あくまでも参考ということで……

作礼山 ……素晴らしき雲海と、美しき秋の花を堪能……

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秋の花が咲き揃うまで詣でた天山の後は、
八幡岳で秋の花を楽しんだ。
となると、次は、作礼山だ。
作礼山も、天山や八幡岳に劣らない花の名峰だ。
ワクワクしながら作礼山へ向かったのだった。

今日の天気予報は、曇りのち雨。
朝から靄っていて、麓から山々は見えなかった。
車で家を出てから、作礼山の中腹を過ぎ、
靄を抜けると、青空が見えてきた。
下界は曇りでも、山の上は晴れていることがよくある。
〈もしかしたら雲海が見えるかもしれない……〉
登山口から駆け足で登り始める。


まず東峰の山頂へ。


「お~~」
と思わず声が出る。


「雲海だ~」


雲の海が広がっている。


遠くに見える多良山系の山々も、島のように見える。


八幡岳も、雲に浮いている。


西峰に向かう。


西峰山頂に到着。


西峰でも雲海を堪能する。


唐津湾方面も、雲の海になっている。
たった887.1mの山でも、
こんなに素晴らしい雲海を見ることができるのだ。


雲海を楽しんだ後は、
山歩きを楽しむ。


今日は誰にも会わない。
ひとりの山だ。


作礼山の池で、初めて鯉を見た。
「鯉がいたんだ~、しかもデカイ!」


雨の降る日が多かったからか、
山の中は、キノコがたくさん。




では、今日出逢った秋の花を、少しだけ紹介しよう。


キバナアキギリはたくさん咲いていた。


ツルニンジンにも逢えた。


嬉しい。


作礼山のツクシミカエリソウは、
ピークをやや過ぎた感じ。


それでも美しい花を見ることができた。
ミツバチと一緒にパチリ。


ヒキオコシの花がたくさん。


小さな花だが、よく見るとユニークな形をしている。


アキチョウジはそれほど珍しい花ではないが、
あまりにも色が美しかったので、パチリ。


光の当たり具合で色が変化する。


作礼山には、ヒメアザミや、


ヌマダイコンも咲いている。


そして、センブリ。
天山と同じく、作礼山も今年は花が多い。


大好きな花なので、見ているだけで幸せな気持ちになる。


可愛いし、


美しい。


今日、一番の花は、この花かな。


いいね~


アケボノソウも咲いている。


4弁の花もあったけれど、


別の場所で、珍しい花を見つけた。
普通は5弁だけど、この写真の下の方を見て。
6弁だよ。


ねっ。
ビックリ。


その横には、キガンピも咲いていた。


そして、今日、もっとも逢いたかった花。
ジンジソウじゃないよ。


まだ蕾が多かったけれど、


探すと、見つけることができた。


いいね~


危険な場所に咲いていた花。


そっと近寄る。


なんて美しいんだろう。
今日も「一日の王」になれました~

作礼山の猫たちに逢い、日本の滝百選の“見帰りの滝”を見て帰る。

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作礼山に行ったならば、
〈あの猫たちにも逢わなければならないだろう……〉
ということで、
帰りに寄ってきました。

いないことも多いので、心配していたのだが、
「いました~」


少ないように見えて、
近寄ってみると、案外多い。




いいね~


日なたにいる猫もいれば、


日陰で寛いでいる猫もいる。


近寄っても逃げないので、パチリ。




「またね~」と言って、


次に“見帰りの滝”へ。


作礼山の麓にある“見帰りの滝”は、
日本の滝百選にも選出されている名瀑。
“見返りの滝”ではなく、
“見帰りの滝”なので、お間違えの無いよう。


もう少し近寄って、パチリ。
雨が多かったので、水量が凄かった。


いいね~


本当は、もっと近づけるのだが、
水しぶきが凄くて、これ以上近づくことができない。


歩道も水浸し状態。


作礼山にお越しの際は、
ぜひ“見帰りの滝”にお立ち寄り下さ~い

映画『超高速!参勤交代 リターンズ』 ……お咲さん(深田恭子)に逢いたくて……

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本作『超高速!参勤交代 リターンズ』は、
2014年6月21日に公開された前作『超高速!参勤交代』の続編である。
続編なので、まずは前作『超高速!参勤交代』のあらすじを簡単に紹介しておこう。

享保20年(1735年)、
磐城国(現在の福島県いわき市)の湯長谷藩の藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)は、
金山略奪を狙う江戸幕府老中・松平信祝(陣内孝則)の差し金により、
幕府から突然の参勤交代を命じられる。


通常10日はかかる道のりを、
実質4日で参勤せよとの無理難題。
藩主・内藤政醇率いる、わずか1万5000石の弱小貧乏藩の藩士たちは、
金も、時間も、人手もない中、
超高速で走り抜け、
奇想天外な作戦で見事参勤を果たす。
そして、参勤の成功により陰謀を阻まれた信祝は、
一連の騒動を招いた罰として、蟄居(謹慎処分)を命じられる。


あまりにも奇想天外過ぎて、
物語としてはとても面白いのだが、
どうしてもB級映画的な印象が否めず、
このブログにはレビューは書かないで終わってしまった。
ひとつ心残りだったのは、お咲役の深田恭子のことで、
〈彼女のことだけでも書いておけば良かったかな……〉
と、のちに後悔したのを覚えている。


物語の中盤、政醇(佐々木蔵之介)は、
途中の待ち合わせ場所の宿「鶴屋」で、
他の飯盛り女と揉めて折檻を受けていたお咲(深田恭子)を見つけ、


自分の部屋に呼び介抱する。
「金のため親に売られた」と話すお咲に対し、
政醇は厳しい乳母に育てられた自身の境遇を重ね、心を通わせていく。
そして、お咲を連れて江戸に向かい、


参勤が成功した後、お咲を側室に迎えることにする。


出演シーンはそれほど多くないのだが、
この映画でのお咲役の深田恭子はとても存在感があった。
深田恭子の着物姿をあまり見たことがなかったということもあって、
新鮮だったし、魅力的だった。
男ばかりの出演陣の中で、紅一点として輝いていた。


『超高速!参勤交代 リターンズ』という続編が作られるという話を聞いたときに、
最初に思ったのは、
〈また、あのお咲さん(深田恭子)に逢いたいな〉
いうことだった。



続編である本作『超高速!参勤交代 リターンズ』は、
前作で行きの“参勤”を果たし藩の取り潰しを免れた湯長谷藩一行が、
帰りの“交代”でさらなる大ピンチに見舞われるさまを描いている。
主演の佐々木蔵之介をはじめ、
深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、上地雄輔、知念侑李、柄本時生、六角精児、市川猿之助、石橋蓮司、陣内孝則、西村雅彦ら主要キャストが続投するほか、
古田新太、渡辺裕之、中尾明慶、宍戸開ら、新たな面々が参戦している。



江戸時代、幕府から5日以内の“参勤”という無茶な難題を、
知恵と工夫で何とか果たした湯長谷藩。
だが、そもそも参勤交代とは、“参勤”だけでなく、
藩に帰る“交代”まで終えてこそ完結するもの。
湯長谷藩の参勤交代は、まだ終わっていなかったのだ。
藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)率いる一行は、
帰途に就く“交代”の道中、
湯長谷で一揆が起きたという知らせに仰天する。


この一揆、実は、政醇らに打ち負かされた老中・松平信祝(陣内孝則)が、
復讐のため湯長谷藩を壊滅させようと仕組んだものだった。


2日以内に一揆を収めなければ、藩のお取り潰しは免れないのだ。
一揆を鎮めるため、彼らは大急ぎで(行きの倍の速さで)帰るはめに……


川で溺れ、お尋ね者になり、謎の刺客に襲われ、


命からがら湯長谷にたどり着くが、
すでに城は乗っ取られた後だった。


黒幕・松平信祝が率いる幕府軍は、1000人、


対する湯長谷藩は、たったの7人。
果たして彼らは城を奪い返し、民を守ることができるのか?



前作『超高速!参勤交代』ほどのインパクトはないが、
本作『超高速!参勤交代 リターンズ』も面白かった。
最初から最後まで、退屈することなく、楽しく見ることができた。
前作『超高速!参勤交代』で第38回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した土橋章宏が、
本作でも脚本を担当しており、
テンポの良さで見る者を飽きさせない。



お人好しだが民に愛される閉所恐怖症の藩主・内藤政醇を演じた佐々木蔵之介は、
前作に増しての安定感で、主演としての役割を十分に果たしていた。


知恵者の家老・相馬兼嗣を演じた西村雅彦、


刀剣の腕に秀でる荒木源八郎を演じた寺脇康文、


常に冷静沈着な秋山平吾を演じた上地雄輔、


弓の名手・鈴木吉之丞を演じた知念侑李、


二刀流の増田弘忠を演じた柄本時生、


槍と料理の腕に秀でる今村清右衛門を演じた六角精児、


抜け忍の旅先案内人・雲隠段蔵を演じた伊原剛志、


八代将軍徳川吉宗を演じた市川猿之助、


老中首座・松平輝貞を演じた石橋蓮司など、
前作でお馴染みのキャストが、
前作に増しての好演で作品を盛り上げる。


なかでも、老中・松平信祝を演じた陣内孝則は一段とパワーアップしており、
その怪演ぶりに思わず笑ってしまうほどであった。


意外だったのが、大岡忠相を演じた古田新太。


配役も意外であったが、
その張りのある声、堂々とした演技で、
見る者をうならせる。
さすが「劇団☆新感線」の看板俳優である。


その他、
諸坂三太夫を演じた渡辺裕之、


荒木源八郎の妻・荒木富江を演じた富田靖子などが印象に残った。


そして、最後に、この人、
お咲を演じた深田恭子。


本作でも私の期待を裏切ることはなかった。
それほど演技は上手いとは思わないのだが、
その存在感は抜群で、実に魅力的。


いつも思うのだが、深田恭子ほど、
男性にも女性にも愛されている女優はいないのではないだろうか?


若い頃も可愛く、美しかったが、
30代の今は、清潔な色気も加わり、一段と魅力を増している。


今年TBS系で放送されたドラマ『ダメな私に恋してください』(2016年1月~3月)も、


深田恭子の魅力に引きずられて、最後まで観てしまったし、
これからも彼女から目が離せない……


お咲を演じた深田恭子に逢いたくて見に行った映画『超高速!参勤交代 リターンズ』。
極上の痛快歴史エンターテインメント作品であった。
映画館で、ぜひぜひ。

寺井尚子コンサート(2004年11月28日・炎の博記念堂文化ホール)の思い出。

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私の山友であり、ネット友でもある、
“うすきハッピーリタイアメント”さんのブログを見ていたら、
10月5日と、10月6日の記事に、
寺井尚子さんのことが書いてあった。
その部分を引用させていただく。

【一冊の本から「リベルタンゴ」を知る!】(2016年10月5日・水曜日)

桜木紫乃さんの「裸の華」を読んでいたら、文章中に「リベルタンゴ」や「シング・シング・シング」が出てきた。音楽の曲名とは分かるのだがどのようなメロディーなのかは皆目わからなかった。

”瑞穂が笑顔で踊ると六人の客席が十人に増えたように見える。水を得た、とはこういうことだったのか。瑞穂はぴたりと動きを止めて指でリズムを取る際も、客席の視線を和ませ続ける。「リベルタンゴ」で緊張気味に始まったステージが瑞穂の「シング・シング・シング」で温まるのだ。………。”

調べてみると
●リベルタンゴ(Libertango)は、アストル・ピアソラ作曲のタンゴの楽曲。
●「シング・シング・シング」(Sing, Sing, Sing)は、1936年に "King of the Swingers" と語られる歌手・トランペット奏者のルイ・プリマによって作曲された、スウィング・ジャズの代表曲の一つ。

という事でリベルタンゴを早速に聞いてみると軽快なメロディーにすっかり魅了されてしまった。寺井尚子さんのヴァイオリン演奏の曲である。ここでまた寺井尚子さんを知ることになった。

●寺井 尚子(てらい なおこ、1967年5月1日 - )は、日本のジャズ・ヴァイオリニスト。

今日は1冊の本がもたらしてくれた事で、知らない世界をほんのちょっぴりかじることができた。上記の二つの曲以外に「ライディング・ハイ」と「HAVANA」も知り得た。

寺井尚子さんは、私も好きで、何度かコンサートにも行っている。
最初に行ったのは、
2004年11月28日に、
佐賀県有田町・炎(正確には火が三つ)の博記念堂文化ホールで行われたコンサートで、
ブログ「一日の王」にも度々登場する30年来の友人・ヤスさんと一緒に行った。
このとき、コンサート中に、ちょっとしたハプニングがあり、
面白いエピソードとして、今も記憶に残っている。


そのことを、“うすきハッピーリタイアメント”さんのブログのコメント欄に書こうかなと思ったが、長くなりそうなので、私のブログに書いて、それを読んでもらうことにした。

2004年11月28日に行われた炎の博記念堂文化ホールで行われたコンサートの途中、
曲と曲の間で、寺井尚子さんがお話をされていたとき、突如、
酔っぱらい風のおじさんが、
「ヴィヴァルディの春をリクエストしま~す」
と叫んだのだった。
会場は、一瞬にして凍り付いてしまった。
ジャズのコンサートでクラシックのリクエストというのも場違いであったし、
そもそも、リクエストを受け付けるというコーナーでもなかったのだ。
酒に酔った風なおじさんの声に、私は、心の中で、
〈勘弁してくれよ~〉
と叫んでいた。
素晴らしいコンサートで、興奮の連続であったのだが、
途中で水を差されたような感じであった。
寺井尚子さんは、「あとでね」と言って軽くかわし、演奏を続けられた。
大興奮のなか、アンコールの曲を弾き終えた彼女は、
メンバーに目配せした後、
やおらヴィヴァルディの(「四季」の)春を弾き始めたのだ。
これには、会場の皆はふいをつかれ、そして、大拍手をしたのだった。
もともと、幼少より、クラシックからヴァイオリンとピアノを始めた寺井尚子さんは、
ヴィヴァルディの春など、朝飯前であったのだ。
アンコールの後に、特別なプレゼントをもらったようで、
会場の人々は(もちろん私も)、大感激であった。
〈酔っぱらいのおじさん、ありがとう!〉
と心のなかで叫んでいた。
酔っぱらいのおじさんを悪者にせず、
さらりと演奏して、むしろ、酔っぱらいのおじさんを会場の英雄にする。
そんな寺井尚子さんの心遣いに、「さすが!」と感動したのだった。

コンサート終了後、サイン会があったので、
CDにサインしてもらった。
このCDは、いまでも車の中で、時々聴いている。






“うすきハッピーリタイアメント”さんのお陰で、
楽しいエピソードを思い出すことができ、
しばし、ハッピーな時間を過ごすことができた。
“うすきハッピーリタイアメント”さん、ありがとう!

映画『SCOOP!』……リリー・フランキー、吉田羊、二階堂ふみの熱演光る超面白作……

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リリー・フランキー、吉田羊、二階堂ふみなど、
私の好きな俳優が多数出演していたし、
監督が、『モテキ』や『バクマン。』の大根仁だったし、
音楽を担当していたのが川辺ヒロシであったし、
しかも、写真週刊誌の編集部が舞台の映画ということだったので、
ぜひ見たいと思っていた『SCOOP!』。
これだけ私の好きな要素が詰まっていれば、
面白くならないわけがない。
で、実際に見た結果はどうだったかいうと、
これが、予想通り、すこぶる面白かった。
〈見に行って良かった〉
と、しみじみ思った作品であったのだ。



かつて数々の伝説的スクープをモノにしてきた凄腕カメラマン・都城静(福山雅治)。


しかし、その輝かしい業績も、現役の雑誌編集者たちにはほとんど知られてない。
過去のある事件をきっかけに報道写真への情熱を失ってしまった静は、
芸能スキャンダル専門のパパラッチに転身。
それから何年もの間、自堕落な日々を過ごしてきたのだ。
そんな彼に、再び転機が訪れる。
写真週刊誌「SCOOP!」の副編集長の横川定子(吉田羊)から、
配属されたばかりのド新人記者・行川野火(二階堂ふみ)と、
コンビを組んで仕事をするように頼まれたのだ。


もとはファッション誌志望だった野火は、
人の秘密を暴露するようなこの仕事を、最初は「サイテーっすね」と蔑む。
まったく噛み合わずケンカばかりの静と野火。
ところが、この凸凹コンビが、まさかまさかの大活躍で独占スクープを連発!


雑誌の売り上げも伸び、充実感や達成感を得るようになった野火は、
仕事の面白さに気づいていく。
そしてついに、日本中が注目する重大事件が発生する……



主演の都城静を演じた福山雅治。
「日本一撮られない男」の福山雅治がまさかのパパラッチ役……
という意外性もあって、興味津々で見ることができた。
かつて数々の伝説的スクープをモノにしてきたものの、
今では芸能スキャンダル専門の中年パパラッチとして、
借金や酒にまみれた自堕落な生活を送っているという役であったのだが、
これが「まさに、ハマリ役」と呼びたくなるような演技で、
我々を楽しませてくれた。


この映画は1年ほど前に撮影されているので、
たぶん月9ドラマ『ラヴソング』(2016年4月11日~6月13日)よりも前に撮られていたと思うのだが、
低視聴率で不評だったこの『ラヴソング』より、
『SCOOP!』をドラマ化していればもっと違った結果になっていたのではないか……
と思わせるほどの、福山雅治のハマリ具合であったし、面白さであった。
これは、映画を見終わって、しばらく経ってから気づいたことであるが、
福山雅治が演じた都城静という役は、
もちろん主役ではあるのだが、
どこか狂言回し的な役割の人物だったのではないかと思った。
なぜなら、都城静(福山雅治)と絡んだ、
チャラ源(リリー・フランキー)、


横川定子(吉田羊)、


行川野火(二階堂ふみ)、


馬場(滝藤賢一)などが、


素晴らしい演技を見せていたし、
それぞれに見せ場のある主役的なシーンがあったからだ。
これは、脚本も担当している大根仁監督の功績でもあるのだが、
都城静(福山雅治)を狂言回しにすることで、
他の主要人物たちを目立たたせるようにしていたように感じた。
その役割を巧みに演じた部分こそが、
役者・福山雅治を最大に褒めるべき点ではないかと思った。



チャラ源を演じたリリー・フランキー。
大好きな男優で、毎回、その演技を楽しみに見に行くのだが、
今回は、静(福山雅治)とは腐れ縁的な情報屋の役であったが、
期待に違わぬ素晴らしい演技で、私的には大満足であった。
「Yahoo!映画」のユーザーレビューなど見てみると、
リリー・フランキーのその振り切れた怪演に仰天した人も多かったようだが、
彼の演技を見続けている私としては、
別に驚くほどのものではなく、
あの程度の演技は、彼にとっては、それほど珍しいものではない。
本作『SCOOP!』でリリー・フランキーに開眼した人は、
ぜひ白石和彌監督作品『凶悪』(2013年9月21日公開)を見てもらいたいと思う。
『SCOOP!』よりもレッドゾーンに振り切れたリリー・フランキーを見ることができるだろう。



横川定子を演じた吉田羊。


写真週刊誌「SCOOP!」の副編集長の役であったが、
このような役をやらせると「右に出る者はない」と思わせるほど似合っていた。


まさに適役。
出演シーンも多く、彼女が好きな私としては、大満足。
今年(2016年)4月に、年下のジャニーズタレントとの「7連泊愛」が報じられ、
初スキャンダルが発覚した彼女であるが、
本作『SCOOP!』を撮っていた1年前は、
まさか自分が撮られる側になろうとは、思ってもいなかったことであろう。
関西テレビ制作・フジテレビ系の「火曜21時ドラマ」枠で放送される
『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』(2016年10月11日~12月)では、
主演の橘志帆を演じているし、
10月22日(土)からスタートするWOWOW『連続ドラマW コールドケース ~真実の扉~』でも、
主演(石川百合役)している。
主演作が続き、ファンとしては嬉しい限りであるが、
これからも、○○○○○事務所の圧力に負けず、頑張ってもらいたい。(笑)



行川野火を演じた二階堂ふみ。
「SCOOP!」編集部に配属され、
静(福山雅治)とコンビを組まされる新人記者の役であったが、
常に静と一緒に行動しているので、当然のことながら出演シーンも多く、
『ヒミズ』(2011年)以来、二階堂ふみという女優を見続けている私としては、
とても嬉しい映画であった。


そして、この映画は、行川野火の(肉体的にも精神的にも)成長物語の側面もあり、
(変化していく女性を演じる)二階堂ふみという女優を楽しむ映画でもあった。


10月15日より公開される『何者』(三浦大輔監督)では、
本作とは違った二階堂ふみを見ることができるようなので、こちらも楽しみ。



馬場を演じた滝藤賢一。
「SCOOP!」編集部で、グラビア班を仕切る、もう一人の副編集長で、
横川定子(吉田羊)のライバルでもある。


最初は目立たない役で、それほど重要な役柄とは思わなかったが、
途中から、過去に静(福山雅治)とコンビを組んでいたことが知れ、
その辺りから注目度が増し、重要な役であることが判明する。
最初は、保守的な考えの持ち主のような印象であったが、
「実は……」という意外な人物像が浮かび上がってくる。
この映画では、いちばん人間臭い役柄であったと思う。



音楽を担当した川辺ヒロシ。


今年の8月20日に、私は、
鹿児島県で開催された「グッドネイバーズ・ジャンボリー2016」に参加し、
……加藤紀子とUAに逢いたくて……
と題して、このブログに記事を書いた。
私の好きな加藤紀子の夫が、DJの川辺ヒロシで、
「グッドネイバーズ・ジャンボリー2016」で初めて彼のDJを体験したのだが、


加藤紀子のブログで、川辺ヒロシが映画『SCOOP!』の音楽を担当していることを知り、
「あの感動を再び……」
ということで、映画の方も楽しみにしていたのだ。
冒頭から川辺ヒロシのリズミカルな音が鳴り響き、
映画の基調を奏で、形成していた。
この川辺ヒロシの音楽も、映画『SCOOP!』の魅力のひとつであることを実感させられた。
主題歌では、
“TOKYO No.1 SOUL SET feat.福山雅治 on guitar”
という奇跡のコラボレーションを実現させている。



意外に汚れ役が似合う福山雅治、
キスが上手い吉田羊、
ハードパンチャーのリリー・フランキー、
美しい下着姿の二階堂ふみ、
ラガーマンの滝藤賢一など、
見所(それぞれは映画館で確かめてね)満載の映画『SCOOP!』。
映画館で、ぜひぜひ。

登吾留山 ……佐賀県内の山でタカネハンショウヅルに初めて出逢った……

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県外の山ではタカネハンショウヅルを何度か見たことがあるのだが、
佐賀県内の山では、まだ一度も見たことがなかった。
『レッドデータブックさが2010 植物編』によると、
タカネハンショウヅルは(佐賀県では)絶滅危惧Ⅱ類種に指定されている。
やはり、県内の山で見ることはかなり難しいのだ。
このタカネハンショウヅルを、県内の山で見たいと思い、
ここ数年、地味ぃ~に探していた。
花期も9月~10月と限られていることから、
なかなか見つけ出せずにいたが、
昨日(10月9日)、登吾留山で、ようやく見つけることができた。

朝まで降っていた雨も止み、
午前9時頃には青空も見えてきた。


登吾留山の、沢沿いの道から入って行く。


いい雰囲気だ。


水の音が耳朶に心地好い。


花開いたミゾソバ、


色の薄いアキチョウジ、


ヤマハッカや、


ヒキオコシの花も咲いている。


アケビの実もあった。


ヒメアザミや、


キバナアキギリも咲いている。


ツワブキの花が早くも咲いていた。


このような美しい場所もあった。


いいね~


ここを過ぎた所で……


「あった~!」


佐賀県の山で初めて見るタカネハンショウヅルだ。


カワイイ~


下からも覗く。
美しい~


こちらは、踊っているよう。


いいね~


写真で見ると大きな花に見えるかもしれないが、
実際は、人差し指の爪の長さほどしかない小さな花なのだ。


薄暗い場所に咲いている花もある。




今日は、結局、三箇所でタカネハンショウヅルを見ることができた。




見つける度に興奮した。


感動の連続。


花のひとつひとつを、ゆっくり見て歩く。






色が濃い花もあれば、


白花もあった。


存分に楽しんで、タカネハンショウヅルの群生地を後にした。


今日も「一日の王」になれました~

天山 ……秘密の散歩道で、山頂では見られない花を楽しむ……

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少し遅くに家を出て、
天山の登山口に着いたら、たくさんの車。
福岡県からはマイクロバスも到着していた。
平日だが、大変な人出だ。
賑やかな場所が苦手な私は、
山頂は諦め、秘密の散歩道へと足を向ける。

美しい沢が流れている。


サイヨウシャジンや、


オトコエシがまだ咲いている。


コシオガマを発見。
嬉しい。


私の好きなツルリンドウもまだ咲いていた。


いいね~


ノササゲの鞘の色が美しい。


アケビの実があったので、


ひっくり返すと、ぱっくり割れていた。


秘密の散歩道は、
とにかく、秋の花が大群生している。
ヤマハッカも、




ヒキオコシも、




タカクマヒキオコシも、大群生している。




そして、私の好きなナギナタコウジュも。


ここ数年、天山でもあまり見かけなくなっていたので、
大群生地が発見できて嬉しい。


いいね~


まさに、ナギナタ。


来年もまたここに来ることにしよう。


またまた嬉しい出逢い。
サクラタデ。


シロバナサクラタデが終わり、寂しく思っていたら、
サクラタデと出逢った。


なんて美しいんだろう。


ほんのり桜色。


まさに桜が咲いたようだ。


アケボノソウはほとんどがもう終了していたが、
いくつかの場所で、まだ花を見ることができた。


この秘密の散歩道も、4弁が多いな~


レイジンソウもまだ咲いていた。


色が濃いもの、


ちょっと薄いもの、


白花に近いものなどがあり、楽しめた。


ジンジソウも咲いていた。


本当に面白い形だね~


センブリの群生地へ向かう。


この秘密の散歩道のセンブリは、
もしかしたら、天山山頂のセンブリよりも数が多いかもしれない。


どれほどの範囲に咲いているのか、
私もまだ把握できていないからだ。


とにかくたくさん咲いている。


楽しい。


ノギクもたくさん咲いているし、


アキノキリンソウも数が多い。




この写真の中の白い点々(あまりよく見えないけれど……)、
全部、キッコウハグマです。


天山でキッコウハグマを見るのは初めてかもしれない。


大好きな花なので、逢えて嬉しい。


それにしても美しい。


秘密の散歩道を歩いたら、
ナギナタコウジュ、サクラタデ、レイジンソウ、ジンジソウ、キッコウハグマなど、
天山山頂ではお目にかかれない花々にたくさん出逢えた。


山頂だけが天山ではないのだ。
今日も「一日の王」になれました~

映画『少女』 ……本田翼と山本美月が紡ぎ出す、文学的少女の危うき世界……

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原作である湊かなえの小説は読んでいなかった。
で、予告編を見てみた。


パンフレットには、
「人が死ぬ瞬間の気持ちを10文字以内で答えなさい」
「いま、禁断の湊かなえワールドの扉が、新たに開かれる――」
などの文字が躍っていた。
予告編やパンフレットを見て、
昔に見た映画『小さな悪の華』(1970年)を思い出した。


『小さな悪の華』は、日本では1972年3月に公開され、
公開時のコピーは、
「地獄でも、天国でもいい、未知の世界が見たいの! 悪の楽しさにしびれ 罪を生きがいにし 15才の少女ふたりは 身体に火をつけた」


15歳の少女、黒髪のアンヌとブロンドのロールが主人公で、


寄宿学校に通う二人は、バカンスを利用し、
盗みや放火、また牧童を誘惑したり、庭番の小鳥を殺害したり、悪魔崇拝儀式を取り行うなどの残酷な行為を繰り返していく。
やがて二人の行為はエスカレートし、死の危険を孕んだ破滅的な終局へ向かう。
1970年にフランスで公開されるやいなや、
その反宗教的で淫靡な内容からフランス本国を初めとする各国で上映禁止となり、
アメリカと日本でしか上映されなかった問題作。
私は、公開から数年後に、
東京の名画座のような映画館(池袋にあった文芸座など)で数回見たが、
とても衝撃を受けたのを憶えている。



物語のモチーフとなったのは、
1954年に、ニュージーランドのクライストチャーチで実際に起きた、
アン・ペリーによる殺人事件。

アン・ペリー(1938年10月28日~)は、
有名なイギリスの女性小説家であるが、
(なんと)実際に起こった殺人事件の犯人でもある。
殺人事件の犯人が、後にミステリー作家になったのだ。
アン・ペリーの出生名はジュリエット・マリオン・ヒューム。
ジュリエットは、ロンドンに生まれたが、
1948年、父ヘンリーがクライストチャーチのカンタベリー大学学長に就任したのを機に、一家揃ってニュージーランドへ移住。
後に通うことになるクライストチャーチ女子高校で、
ジュリエットは、ポーリーン・イヴォンヌ・パーカーと出会う。
親友となったジュリエットとポーリーンは、創作を志すようになり、
二人で創作したファンタジー小説の世界で、
ジェームズ・メイソンやオーソン・ウェルズら有名俳優らと一緒に暮らす空想に耽り、
性的な関係を持つまでに至る。
このことを知った2人の両親は恐慌をきたし、
特に、名門大学の学長として世間体にこだわる父ヘンリーは2人を引き離すため、
ジュリエットを南アフリカへ移住させるという強硬手段に訴えようとした。
ポーリーンの母・オノラがこの計画の急先鋒だと勝手に思い込んだ二人は、
それを防ぐために殺人を計画。
1954年6月22日、オノラとクライストチャーのヴィクトリア・パークへ行く途中、
装飾石をわざと落としてオノラに拾わせ、かがんだオノラをレンガで撲殺した。
二人は一度の殴打で死ぬと思っていたが、実際には20回以上殴ったという。
事故死に偽装しようとしたものの、
事故死というには不自然すぎる状況や、
素人目にも明らかな稚拙な偽装工作から、
警察は2人を追及したところ、犯行を自供したため逮捕された。

数年で仮釈放されてイギリスに帰国したジュリエットは、
転職を繰り返した後、歴史小説を執筆しはじめる。
義理の父の名字を取って、アン・ペリーと改名し、
1979年、処女作"The Cater Street Hangman" を上梓。
しかし、認めてもらえず、推理小説に転身し、成功。
ヴィクトリア朝を舞台にトマス・ピットと記憶喪失の私立探偵ウィリアム・モンクらが活躍するシリーズが代表作。
1999年にオットー・ペンズラー(英語版)が編んだアンソロジー『殺さずにはいられない2』に収録されている短編「英雄たち」が、2001年にエドガー賞 短編賞を受賞。
2003年までに、47冊の小説と数冊の短編集を上梓し、
イギリス、アメリカで300万部以上売れたベストセラー作家になっている。

このアン・ペリーによる殺人事件をモチーフにした映画は、
『小さな悪の華』の他にも、『乙女の祈り』(1994年)があり、


こちらはジュリエットを『タイタニック』(1997年)で有名なケイト・ウィンスレットが演じている。



二人の女子高校生が起こした殺人事件。
多感な少女たちの不安定な内面を描いた『小さな悪の華』や『乙女の祈り』に、
衝撃を受けながらも、魅力を感じていた私は、
同じく女子高生二人が主人公のミステリー映画『少女』にも同じ匂いを感じ、
しかも、二人の女子高生を本田翼と山本美月が演じているということで、
公開直後に映画館へ駆けつけたのだった。



「人が死ぬ瞬間を見てみたい」
なぜなら、本当の意味で「死」に向き合えると思うから……
高校2年生の夏休み、
桜井由紀(本田翼)は小児科病棟でボランティアをしていた。


夏休みに入る少し前、
転校生の滝沢紫織(佐藤玲)が
「親友の死体を見たことがある」
と、少し自慢げに話していたことに、
言い知れぬ違和感と、ちょっとした羨ましさを感じたのだ。


それならば自分は紫織よりも強く「死」の瞬間を目撃したい。
そして、その時を誰よりも面白く演出したいと考えた由紀は、
残酷にも短い生命を終えようとしている少年たちと仲良くなり、
自らの思いを遂げようと画策していた。


一方、由紀の親友である草野敦子(山本美月)もまた、
由紀には告げずに老人ホームでのボランティアに出かけていた。


陰湿ないじめにあい、生きる気力を失いかけていた敦子は、
人が死ぬ瞬間を見れば、生きる勇気を持てるのではないかという淡い期待を持っていた。
高校2年生の夏。
心に闇を抱えた「少女」たちの衝撃的な夏休みが今、始まる……



で、映画を見た感想はというと……
予想した映画とは、かなり違っていた。
予告編はかなりショッキングなものであったし、
『小さな悪の華』や『乙女の祈り』風な映画を期待していたのだが、
かなり裏切られた気持ち。(笑)
原作を読んでいなかったので、ドキドキしながら見ていたのだが、
最後まで映画を見た感想は、
「女子高生二人の友情を描いたヒューマン・ミステリーかな?」
という感じ。
確かにダークで刺激的な部分もあるが、
基本はそれほど暗くなく、ポジティブな部分もあり、
同じ湊かなえ原作の映画『告白』よりも後味も悪くない。


監督が三島有紀子と聞いた時、
彼女の監督作である『しあわせのパン』(2012年)『繕い裁つ人』(2015年)をすでに見てレビューも書いていた私は、(タイトルとクリックするとレビューが読めます)
〈あの癒し系のほんわかとした映画を創る人がまさか……〉
と思ったのだが、
本作『少女』を見て、納得した。
〈三島有紀子の作品になっている〉
と思った。
映画『少女』は、それほど三島有紀子ワールドとかけ離れた作品世界ではなかったのだ。


先程、「かなり裏切られた気持ち」と書いたが、
これは、悪い意味ではなく、好い意味での発言である。
予告編は、衝撃的な部分をつないでいるので、
Yahoo!映画のユーザーレビューなどを見ると、
「予告編とかなり違う内容」
「学園ミステリーを期待したのに期待外れ」
などの意見が散見されるが、
私など、心地よく裏切られたような感じで、嬉しかった。
三島有紀子監督は、独特の作品世界を創っているので、
観客にそれほど親切ではなく、
構成も解り易くはない。
観客にも考えさせる部分を多く残しているので、
単純な鑑賞者は、「不満足」の烙印を押したがるのだと思われる。
美しい二人の主人公と、


美しい映像を楽しみ、


昔のATGのような雰囲気の世界を堪能した。


私的には、かなり満足度の高い作品であった。


旬の女優である、
本田翼も、


山本美月もとても魅力的であったが、


老人ホーム職員・高雄孝夫を演じた稲垣吾郎や、


教師・小倉一樹を演じた児嶋一哉も、
素晴らしい演技で作品をしっかり支えていた。



映画館で、ぜひぜひ。

映画『グッドモーニングショー』 ……キャスター中井貴一の『ダイ・ハード』な一日……

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テレビ局を舞台としたドラマは面白い。
映画では、
『ブロードキャスト・ニュース』(1987年)
『アンカーウーマン』(1996年)
などがすぐに思い浮かぶが、
今年(2016年8月5日)公開され、
現在も全国で公開中の映画『ニュースの真相』も話題になっている。
(佐賀では10月22日よりシアターシエマで公開予定)


TVドラマでは、
田村正和や浅野温子が出演した『パパはニュースキャスター』(1987年TBS系)、
三上博史や原田知世が出演した『ストレートニュース』(2000年日本テレビ系)、
水野美紀やともさかりえが出演した『女子アナ。』(2001年フジテレビ系)、
松嶋菜々子や福山雅治が出演していた『美女か野獣』(2003年フジテレビ系)、
松雪泰子や小出恵介が出演していた『パーフェクト・リポート』(2010年フジテレビ系)
などがあるが、
私にとっては、
最も美しかった時の松嶋菜々子や、最も格好良かった時の福山雅治を見ることができ、
ストーリーも面白かった『美女か野獣』が特に印象に残っている。


それからもう一作、
今年(2016年)4月にNHKで放送された『トットてれび』は、
黒柳徹子を演じた満島ひかりが、見た目も話し方も黒柳徹子そっくりでビックリしたし、
とても面白かった。


テレビは毎日のように観ているが、
その裏側で繰り広げられている出来事は知らないことが多い。
華やかなテレビ局の舞台裏や、そこで働く人々の物語は魅力的だし、
観ずにはおられないほど興味を引くものなのだ。

そんなテレビ局を舞台にした映画『グッドモーニングショー』が、
10月8日に公開された。
主演は中井貴一で、
私の好きな吉田羊、長澤まさみ、志田未来などが出演していたので、
さっそく見に行ったのだった。



澄田真吾(中井貴一)は、
朝のワイドショー「グッドモーニングショー」のメインキャスター。


かつて報道番組のエースキャスターだったが、
台風災害現場からのリポートで、
わざと泥を顔に塗っているところが放送されたことにより、
世間から非難を浴びて番組を降板。
以来、現場からのリポートが怖くてできなくなり、
同期入社のプロデューサー石山聡(時任三郎)に拾われて今に至っている。


ある日、いつものように深夜3時に起床した澄田は、
息子と妻・明美(吉田羊)の言い争いに巻き込まれる。
なんと、息子の彼女が妊娠したので、結婚したいと言うのだ。


面倒くさいことから逃げるようにテレビ局に向かう車内で今度は、
サブキャスターの小川圭子(長澤まさみ)から連絡があり、
「二人の交際を今日の生放送で発表しよう」と迫られる。
彼女は澄田の日頃の優しい振る舞いを“私だけ”と勘違いしているのだ。
さらに石山Pからは番組の打ち切りが告げられ、
踏んだり蹴ったりのとんでもない一日が始まる。


本番直前、
都内のカフェに爆弾と銃を持った男が人質を取って立てこもっているという速報が飛び込んでくる。
芸能ゴシップや、政治家の汚職事件、行列スイーツ特集を押しのけ、
立てこもり事件をトップのネタとして番組はスタートするが、
その直後、警察からとんでもない知らせが入る。
なんと、犯人の要求は「澄田を呼べ」というものだった!


過去のトラウマもあり現場に出ることを拒否する澄田だったが、
石山Pからの命令、番組視聴率のため、(それから、圭子の暴露を防ぐために)
思わずデマカセで現場に向かうことをカメラに向かって宣言してしまう。


澄田は防爆スーツにカメラとマイクを仕込ませて、
銃と爆弾を持った犯人の様子を生リポートすることになる。
しかも、タイムリミットは番組終了時刻。
それまでに犯人を捕まえなければ爆弾のタイマーが作動してしまう。
澄田が絶体絶命になるのと反比例して、
武装した犯人にキャスターがマイクひとつで立ち向かうというありえない展開に、
いつの間にかどのチャンネルも落ち目だったはずのキャスターを映していた。
日本中が注目するニュースの渦中に立たされた澄田は、
果たして人質を救うことが出来るのか?
前代未聞の生放送が、今始まった……



で、映画を見た感想はというと、
ちょっとリアリティに欠ける部分はあるものの、
とても面白く、
テレビ局のトレビア的なあれこれも知ることができ、
最後まで楽しく見ることができた。

監督・脚本は、
放送作家、脚本家としてテレビを知り尽くした君塚良一。
「踊る大捜査線」シリーズを始め、数々のヒット作がある彼が、
朝の情報番組であるワイドショーを題材に、
落ち目のキャスターが陥る災難だらけの一日を描いたのだから、
面白くならないわけがない。


主人公のメインキャスター・澄田真吾を演じるのが、
シリアスからコメディまで演じ分ける実力派俳優・中井貴一で、
キャスター役は初挑戦ながら、得意とする三枚目キャラで、
捧腹絶倒の演技で楽しませてくれる。


サブキャスターの女子アナ・小川圭子を演ずる長澤まさみは、


思い込みの激しい勘違い女を巧く演じており、
ハマリ役ではないかと思わせるほどの演技で、
見る者の笑いを誘う。


新人アナウンサー・三木沙也を演ずる志田未来も、


その冷静、かつコミカルな演技で、
澄田真吾(中井貴一)と小川圭子(長澤まさみ)をしっかりサポートし、
作品を盛り上げている。


「グッドモーニングショー」のスタッフには、その他、
やり手のチーフ・ディレクター・秋吉克己役の池内博之、


報道担当・松岡宏二役の林遣都、


特集担当・館山修平役の梶原善、


芸能グルメ担当・新垣英莉役の木南晴夏、


中継担当・府川速人役の大東駿介などがおり、
それぞれの役割を好演しており、
次々に襲い掛かる難問を解決に導いていく。


立てこもり事件の犯人・谷颯太を演じた濱田岳は、
立てこもる理由がやや希薄なので、リアリティに欠ける役柄にもかかわらず、
確かな演技や、アドリブ(もあったらしい)で、
澄田真吾(中井貴一)との対決を盛り上げる。


さらに、
事件の解決にあたる警視庁特殊班リーダー・黒岩哲人役を松重豊が演じており、


強面で、まったく笑わずに演技しているにもかかわらず、
澄田真吾(中井貴一)との好対照で笑わせてくれる。


事件が終わり、
現場を後にする澄田真吾(中井貴一)を見ていたら、
〈『ダイ・ハード』のエンディングに似ているな~〉
と思ってしまった。
主人公の災難だらけの一日。
『ダイ・ハード』のジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)は、
最も不運なタイミングで、
最も不運な場所に居合わせる、
最も不運な男であり、
簡単には死なない不死身(ダイ・ハードな)男であった。
ジョン・マクレーンとは違って、弱々しく、気弱な澄田真吾であるが、
その一日の不運ぶりは、ジョン・マクレーンに勝るとも劣らない。
犯人が澄田真吾を指名してくるところや、
爆弾を仕掛けているところは『ダイ・ハード3』に似ているし、
ハードアクションはないものの、
次々に襲い掛かる困難に、様々なアイデアで立ち向かう姿は、
まさにジョン・マクレーンだ。


キャスター・澄田真吾(中井貴一)の、
『ダイ・ハード』的な一日を描いた映画『グッドモーニングショー』。
この映画を見ると、
以降、生放送のワイドショーを観る目が変わること請け合いだ。
映画館で、ぜひぜひ。
以上、映画館から「一日の王」のタクがお伝えしました。

黒髪山系逍遥 ……牧野富太郎によって命名されたあの花に逢いたくて……

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天山、八幡岳、作礼山と、秋の花を楽しんだ。
次は、黒髪山系で……と、考えていた。
この時期、黒髪山系には、
牧野富太郎によって命名された或る花が咲く。
その花は、この黒髪山系が、全国唯一の自生地なのだ。
その花に逢いたくて、私は、早朝に車で家を出て、
黒髪山系へと向かったのだった。

登山口周辺には、
ツワブキの花や、


アキノキリンソウや、


ヌマダイコンなどが咲いていた。


黒髪山系では、珍しい動植物に逢うことができる。


今日、私が逢いにきたのは、この花。


毎年、10月下旬に咲くので、
今日(10月19日)はまだちょっと早いかもしれないが、
一輪だけでも花を見たいと思い、やってきたのだ。


明るい岩場に咲くので、注意しながら登って行く。


ブゼンノギクが咲いている。


ヤマラッキョウは、まだ蕾が多かった。


開花し始めたものをパチリ。


嬉しいことに、まだイブキジャコウソウが咲いていた。


一番美しい花を激写。


そして、あの花はというと……


まだ蕾が多かった。


でも、開き始めた花もあった。


いいね~


こちらも、少しだけ開花しているが、


その花が、シロバナネコノメソウのようで、美しい。


ねっ。


この花は、ネジバナのように花が巻いている。


ねっ。


楽しくて仕方がない。


本日、一番背が高くて、堂々としていたのは、この花。


高さが10cmくらいはあったろうか。
いいね~


開花した花も一際美しい。


牧野富太郎によって命名された花を満喫し、


次の(センブリの)群生地へと移動した。


木々の根が、


生き物のように、のたうっている。


センブリの群生地に着くと、
思った以上に多く咲いていた。
白い点々、すべてセンブリなんだけど、判るかな?


どの山域も、今年はセンブリの当たり年のようだ。


こちらにもたくさん咲いているけど、判るかな?


天山のセンブリとは、ちょっと違うような……


地を這うように咲いているセンブリもある。


ツルセンブリのような感じ。


花も弱々しい。


こちらのセンブリは、葉が異常に長い。


いろんなセンブリがあって楽しい。


いいね~


岩場にも咲いている。


こんなにたくさん。


よく見ると、たくさん咲いているのが判るでしょう。


岩場に、たった一輪咲いていたセンブリ。
黒髪山系独特の佇まいのような気がする。


下山するとき、
遠足で来ていた大勢の小学生とすれ違った。
100回以上、「こんにちは」と言ったと思う。(笑)
今日も「一日の王」になれました~

映画『何者』 ……就活で露わになる、平成生まれの若者たちの実態……

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【注意】
ネタバレしている箇所があります。
本作『何者』を見に行く予定の方は、
映画鑑賞後にお読み下さるよう、お願いいたします。


御山大学演劇サークルで脚本を書き、「人を分析するのが得意」な拓人(佐藤健)、


拓人とルームシェアをしている、「お気楽系」の光太郎(菅田将暉)、


光太郎の元カノで、拓人が思いを寄せる、「実直」な瑞月(有村架純)、


瑞月の友達であり、語学堪能な「意識高い系」の理香(二階堂ふみ)、


「就活はしない」と宣言している、理香と同棲中の隆良(岡田将生)、


瑞月の留学仲間である理香が、拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、
理香の部屋を「就活対策本部」として定期的に集まるようになった5人。


海外ボランティアの経験、サークル活動、手作り名刺などのツールを駆使して就活に臨み、
それぞれの思いや悩みをSNSに吐き出しながら就活に励む。


SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする本音や自意識が、
それぞれの抱く思いを複雑に交錯し、人間関係は徐々に変化していく。




「私、内定もらった…。」
やがて「裏切り者」が現れたとき、
これまで抑えられていた「妬み」や「本音」が露になっていく……



映画『何者』は、
就職活動を通して自分が「何者」であるかを模索する平成生まれの若者たちの姿を、
平成生まれの作家・朝井リョウが描いた同題の小説を原作としている。
平成生まれということは、
物心ついた時にはもうパソコンも携帯も存在していた世代である。
私が生まれた頃は、
パソコンや携帯はおろか、テレビさえ無かった。(笑)
家に無かったということではなく、
世の中に無かった。(もう製品化はされていたが、田舎にはまだ出回っていなかった)
テレビさえ存在しない時代を知っている貴重な世代になりつつ私なので、
生まれた時からパソコンも携帯も存在している現在就活中の若者たちの心情は、
映画を見ただけでは、正直、なかなか解らないし、推し量るのも難しかった。
そこで、映画鑑賞後、原作である小説『何者』も読んでみた。
読んでみて、ようやく映画の方も理解できるようになった。(笑)
以下は、映画を見て、原作である小説の方も読んだ上での感想である。


いつからか俺たちは、短い言葉で自分を表現しなければならなくなった。フェイスブックやブログのトップページでは、わかりやすく、かつ簡潔に。ツイッターでは140字以内で。就活の面接ではまずキーワードから。ほんの少しの言葉と小さな小さな写真のみで自分が何者であるかを語るとき、どんな言葉を取捨選択するべきなのだろうか。
(単行本の小説の54頁)

平成生まれの若者たちの言葉は、短い。
小説でも、映画でも、短い言葉で表現されている。
その多くは、ツイッターでの言葉。
同じ場所にいても、わざわざ別々の機械(パソコンや携帯)で別々のことを発信している。
常に、ツイッターなどで、自分の努力を実況中継していないと不安なのだ。
だが、その言葉は、次第に、現実の自分と乖離していく。


ほんとうにたいせつなことは、ツイッターにもフェイスブックにもメールにも、どこにも書かない。ほんとうに訴えたいことは、そんなところで発信して返信をもらって、それで満足するようなことではない。だけど、そういうところで見せている顔というものは常に存在しているように感じるから、いつしか、現実の顔とのギャップが生まれていってしまう。ツイッターではそんなそぶり見せてなかったのに、なんて、勝手にそんなことを言われてしまうようになる。自分のアイコンだけが、元気な姿で、ずっとそこにあり続ける。
(単行本の小説の147頁)

建前のツイッターとは別に、
本音を語る、もうひとつのツイッターのアカウントをもつようになる。

プロフィールを全部伏せて、誰にも正体を分らないようにして、本音を吐き出す用のアカウントを持ってる人ってけっこういるんすよ。ツイッターとかで。
(単行本の小説の170頁)

その本音を語る裏ツイッターの存在が、
映画『何者』でも、小説『何者』でも鍵となっている。

俺は就活しないよ。去年、一年間休学してて、自分は就活とか就職とかそういうものに向いてないなって分かったから。いま? いまは、いろんな人と出会って、いろんな人と話して、たくさん本を読んでモノを見て。会社に入らなくても生きていけるようになるための準備期間、ってとこかな。原発があんなことになって、この国にずっと住み続けられるのかもわからないし、どんな大きな会社だっていつどうなるかわからない。そんな中で、不安定なこの国の、いつ崩れ落ちるかわからないような仕組みの上にある企業に身を委ねるって、どういう感覚なのだろうって俺なんかは思っちゃうんだよね。
(単行本の小説の61~62頁)

そう語る隆良(岡田将生)は、
皆に隠れて必死に就活しながら、
裏アカウントの「忘備録」で、就活中の不満をぶちまけている。


そして、5人の中から、内定者が出てくると、
表面上はお祝いしながらも、
裏では、妬みが露わになっていく。
内定した企業を「ブラック」や「2ちゃん」で検索したりする。

ラストで、主人公の拓人(佐藤健)の裏ツイッターも、
理香(二階堂ふみ)から暴かれて、こう言われてしまう。


ほんとは、誰のことも応援してないんだよ。誰がうまくいってもつまらないんでしょ。拓人くんは、みんな、自分より不幸であってほしいって思ってる。そのうえで自分は観察者でありたいと思ってる。
(単行本の小説の258頁)

あんたは、誰かを観察して分析することで、自分じゃない何者かになったつもりになってるんだよ。そんなの何の意味のないのに。
(単行本の小説の263頁)

いい加減気づこうよ。私たちは、何者かになんてなれない。

自分は自分にしかなれない。痛くてカッコ悪い今の自分を、理想の自分に近づけることしかできない。みんなそれをわかってるから、痛くてカッコ悪くったってがんばるんだよ。カッコ悪い姿のままあがくんだよ。
(単行本の小説の264頁)

思ったことを残したいなら、ノートにでも書けばいいのに、それじゃ足りないんだよね。自分の名前じゃ、自分の文字じゃ、ダメなんだよね。自分じゃない誰かになれる場所がないと、もうどこにも立っていられないんだよね。
(単行本の小説の270頁)

カッコ悪い姿のままあがくことができないあんたの姿は、誰にだって伝わってるよ。そんな人、どの会社だって欲しいと思うわけないじゃん。
(単行本の小説の271頁)

小説でも、映画でも、
最後の最後に、
拓人(佐藤健)の裏アカウント「何者」に書いていた文章が、
次々に現れては消える。

就職活動を通して自分が「何者」かを模索する5人の大学生たちが、
お互いを励まし合いながらも、
友情、恋愛、裏切りといった様々な感情が交錯し、
シビアな就活の実態が明らかになっていく。


平成生まれの若者たちのリアルな就活の模様は、
そんなこととは無縁の私にも、
身につまされるほどに切実なものとして感じられた。


監督は、
若くして演劇界で数々の賞を受賞している三浦大輔。

音楽は、
Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅなどを手掛ける音楽プロデューサー・中田ヤスタカ。
主題歌では、今話題沸騰中のアーティスト・米津玄師と初コラボ!
ダイナミックなダンストラックが映画を盛り上げる。


内定をもらえれば、自分が何者かになれたように感じるのかもしれないが、
入社後も、常に、「自分は何者か?」を問い続けなければならないし、
定年後に、本当の意味での「自分は何者か?」が問われるようになるのだが、
それはまた別の話。(笑)
そんな先のことまでは、今の若者は考えられないだろう。

映画と同世代の若者が見れば、
共感できる部分が多いだろうし、
年代が離れた私たちの世代が見ても、
いろいろ考えさせられる部分が多い作品であった。
「ネタバレします」と言ったのに、ここまで読んだあなた、
たまには映画館へ、ぜひぜひ。


新聞配達をしていた頃の、ある雨の日の出来事。

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新聞週間は、
毎年10月15日から1週間行われ、
週間中には新聞大会が開催されている。
新聞大会では、新聞協会賞が授賞されるほか、新聞大会決議が採択される。
また、
10月20日は新聞広告の日、
新聞週間中の日曜日は新聞配達の日で、
それぞれ記念行事が開催されている。

私の住む県の地元紙では、
ここ数日間、
「第23回新聞配達に関するエッセーコンテスト入賞作品2016」
と題し、入賞作品が紹介されていた。
大学・社会人部門で最優秀賞に選ばれたのは、
熊本市在住の水野貴子さん(49歳)の作品であった。

「新聞がくれた勇気」
平穏な夜に突然、熊本に地震が来た。
避難先で夜を明かし、自宅へ戻ったら、いつものように新聞があった。いつもと変わらず玄関ドアのポケットに新聞があった。ああ家に無事帰れたと、ほっとした。
ほっとしたその夜、また熊本に地震が来た。一瞬死を覚悟するほどの大きな地震だった。揺れやまない大地、漆黒の夜、サイレンとヘリコプターの音。バッテリー残量が心もとないスマホを握りしめて、車中で震えて過ごした。
一睡もできず、もうすぐ夜明けかという頃、一台のバイクが走り抜けた。わが目を疑った。前かご、後ろかごに載っているのは新聞である。こんな非常時の朝、定刻に新聞が配達されている。
熊本の人はみんな被災者だ。配達員の彼も被災者だ。なのにいつものように、当たり前に新聞が配達されている。ここに日常がある。いつもの朝がある。
停電の日々、毎朝夜明けとともに避難先から帰宅すると、玄関ドアに新聞があった。日常はきっと取り戻せると確信した。


私もかつて新聞配達をしていたことがあった。
エッセーを読んでいる時、そのことを思い出した。
思い出しているうちに、
ある雨の日のことが、強烈に蘇えってきた。


今から40数年前、
高校を卒業し、上京した私は、住込みの新聞奨学生として働いていた。
新聞奨学生とは、新聞社の奨学金制度を利用する学生のことで、
学費の一部もしくは全額を新聞社が肩代わりする代わりに、
在学中に新聞配達業務(朝刊、夕刊の配達や、集金、勧誘など)を行うというもの。
新聞配達を始めて間もない頃、ある家から、
「新聞が濡れているので取り替えてほしい」
と電話があった。
配達後に雨が降り、ポストからはみ出ていた新聞が濡れてしまったようなのだ。
取り替えに行くと、その家のおじさんから、
「ポストの奥まで入れないからこんなことになるんだ」
と怒られ、18歳の生意気盛りの私はそのおじさんを睨み返し、
謝りもせずに帰ってきた。
このようなことは日常茶飯事で、
配達や集金のときに、私はよくトラブルを起こし、
専売所の所長さんによく怒られていた。
数日後のひどいどしゃ降りの雨の日、
カーブで自転車がスリップし、積んでいた新聞全部を雨の中へばら撒いてしまった。
40数年前は、新聞を個別にビニールで包装する機械もなく、
自転車に積んだ新聞をビニールで覆っただけだったので、
地面に散乱した新聞は、すぐに濡れてしまった。
私はその濡れた新聞を拾い集め、仕方なくそのまま配達して回った。
苦情が殺到することが予想されたので、私は暗い気持ちで専売所へ帰り、
所長さんに事情を話し、電話の前で正座して待った。
取り替えて回る余分な新聞はないので、ただひたすら謝ろうと思っていた。
新聞配達を始めた頃は、
配達先を間違えたり、入れ忘れたりして、
よく「不着」の電話がかかってきた。
びしょ濡れの新聞を配達してしまった今日は、
たくさんの苦情の電話がかかってくると思い、電話の前で待っていたのだ。
待つ間、これまでにトラブルを起こしたお客さんの顔が一人ひとり思い出された。
だが、いつまで待っても、苦情の電話は1本もかかってこなかった。
あのおじさんからも……。
あの日、私は、上京してから初めて泣いた。
40数年が過ぎた今も、あの雨の日のことは忘れることができない。


映画『金メダル男』……宮崎美子、木村多江、土屋太鳳、清野菜名に逢いたくて……

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見たい(ミニシアター系の)映画は多いのだが、
そんな映画は、なかなか佐賀までやって来ない。
いくつか挙げてみると、

7月30日公開の映画『ロング・トレイル!』(佐賀では11月5日公開)
9月10日公開の映画『だれかの木琴』(佐賀では12月10日公開)
9月17日公開の映画『オーバー・フェンス』(佐賀では10月29日公開)
9月22日公開の映画『ある天文学者の恋文』(佐賀では12月17日公開)
10月7日公開の映画『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』(佐賀では11月26日公開)
10月8日公開の映画『淵に立つ』(佐賀では12月3日公開)
10月14日公開の映画『永い言い訳』(佐賀では11月26日公開)

などであるが、
左側の「主要都市での公開日」と、
右側の「佐賀での公開日」との差をご覧いただきたい。
3ヶ月遅れなどザラで、
それ以上遅れることもある。
若い時に、東京には9年間住んでいたので、
東京の良さも十分に解っているが、
私にとっては佐賀県に住むメリットの方がはるかに多く、
都会に住みたいとはまったく思わないのだが、
映画や演劇や美術展やコンサートなどの文化的環境の差だけは如何ともしがたく、
その点だけは、やはり都会を羨ましく思っている。
ただ、数多く公開される都会の映画環境にいたら、
その多さに圧倒されて、本当は何を見たいのかが分らなくなり、
自分を見失ってしまう恐れもある。
地方に流れてくるまでに淘汰され、
本当に見るべき映画だけが佐賀に到達していると思われるので、
この佐賀の環境が私に合っているのではないかとも考えている。

ミニシアター系の作品はかなり遅れて佐賀に到達するので、
その間に全国一斉公開の映画をよく見るのだが、
全国一斉公開の映画にそれほど見たい作品がない時、
見る映画を決める基準は、私の場合、
「その映画に好きな女優が出演しているか」である。
作家の小林信彦も著書で同じようなことを語っていたように思うが、
好きな女優が出ていれば、
たとえその映画がハズレでも、損をした気にはならない。
好きな女優を見ることができたという満足感が、
「損をした」という気分を上回るからだ。
今回も、「私の好きな女優が出演している」という理由で映画を選んだ。
それが『金メダル男』である。


「ウッチャンナンチャン」の内村光良が3年ぶりに手がけた監督作で、
原作・脚本・主演も務めたコメディドラマ。


2011年に東京・サンシャイン劇場で上演された内村の1人舞台「東京オリンピック生まれの男」をもとに、
あらゆる一等賞を獲ることに挑み続ける男の、おかしくも切ない人生を描いている。
内村扮ふんする主人公の青年時代を「Hey! Say! JUMP」の知念侑李が演じるほか、
共演に、ムロツヨシ、笑福亭鶴瓶、大泉洋、平泉成、竹中直人、田中直樹、ユースケ・サンタマリア、マキタスポーツ、高嶋政宏、温水洋一、加藤諒、柄本時生など、
個性豊かなメンバーが出演している。
そして、女優陣。
宮崎美子、木村多江、長澤まさみ、土屋太鳳、上白石萌歌、大友花恋、清野菜名、山崎紘菜、森川葵など、
私の好きな女優、私が期待している女優が勢揃いしている。
それぞれの出演シーンはそれほど多くはないだろうが、
期待しつつ、映画館へ足を運んだのだった。



1964年、
東京オリンピックの開催に向けて日本中が沸き立つ中、
秋田泉一という男が長野県塩尻市に誕生する。
ごく普通の少年として育っていた彼は、小学校の運動会で行われた徒競走で一等になる。
一等賞というものが与えてくれる、いいようのない幸福感のとりこになってしまった彼は、
それをきっかけにさまざまな分野で一等賞を取ろうと決意。
書道、絵画、火起こし、大声コンテスト、マスのつかみ取りなど、
大会やコンクールに片っ端から参加しては一等賞に輝く。
いつしか「塩尻の神童」と呼ばれるようになった彼は、
その後もすべての金メダルを獲るべく奮闘を続けるが……



映画の出だしは物凄く良かった。
平泉成と宮崎美子が20代から70代までを演じるのだが、(爆)


この二人が(あきらかにそれと判る)カツラをつけて登場し、
小学生時代の秋田泉一(大西利空)が運動会で一等賞になって金メダルをもらい、
書道、絵画、火起こし、大声コンテスト、マスのつかみ取りなどでも一等賞を獲得し、
大活躍する序盤は、すこぶる良かった。
中学生、高校生時代の泉一(知念侑李)になると、
序盤のテンポの良さが失われ、やや失速する。
水泳、剣道、陸上競技、バスケットボールなど、
何をやっても一等賞が獲れなくなり、
映画的にも、やや間延びした演出となっている。
(正直、退屈であった)
そして、大人になった泉一(内村光良)が登場し、
さらに元アイドルで敏腕マネージャー亀谷頼子(木村多江)が登場するに及んで、
この映画は再び活気を取り戻す。


私は、内村光良監督の前作『ボクたちの交換日記』(2013年3月23日公開)も映画館で見ている。(これも長澤まさみと木村文乃を目当てで見に行った)
映画監督デビュー作『ピーナッツ』よりも作品的に良くなっていたし、
このブログでもレビューを書こうかなと思っていたのだが、
書く機会を逸し、後にちょっと後悔したことを覚えている。
内村光良監督第3作となった『金メダル男』は、
第2作目の『ボクたちの交換日記』よりは、質的にやや劣るような気がした。
『金メダル男』は、日本版『フォレスト・ガンプ/一期一会』といった感じで、
部分的には面白いのだが、
全体的に俯瞰すると、やはり、まとまりに欠け、締まりのない作品になっている。
超多忙な内村光良であるし、
時間的な制約や、内容を練れなかったこともあったとは思うが、
それは言い訳にはならない。
ただ、先ほども述べたように、部分的には面白い。
コント集のような感じなので、
NHKの『LIFE!〜人生に捧げるコント』を観ている感じで鑑賞すると、
それなりに楽しめる。
コントのそれぞれのゲストが、宮崎美子、木村多江、長澤まさみ、土屋太鳳、上白石萌歌、大友花恋、清野菜名、山崎紘菜、森川葵などの女優陣ということで考えると、
ちょっと贅沢な気分が味わえる。



泉一の母・秋田房江を演じた宮崎美子。


昔はグラビアアイドル的存在で、若者に大人気であったし、
その面影も失われてはいないので、実に魅力的だ。
演技も上手く、『悪人』(2010年)での好演も忘れがたい。
本作のようなコメディドラマでも実力を発揮し、
平泉成と共に、本作をしっかり支えている。



元アイドルで敏腕マネージャーの亀谷頼子を演じた木村多江。


(私の木村多江への思いはコチラから)
本作『金メダル男』では、
いろんな木村多江を楽しむことができる。
酔った木村多江、踊る木村多江、漫才をする木村多江、ジャージ姿の木村多江など、
木村多江ファン垂涎の映像満載だ。



高校の表現部の後輩・横井みどりを演じた土屋太鳳。


今年(2016)の10月11日に放送されたTBS「オールスター感謝祭」のマラソンで、
失神寸前になるまで激走していたのが記憶に新しい彼女だが、
何事にも一所懸命で、一途な感じが素晴らしい。
本作では、知念侑李と「鳥の求愛」を表現するダンスを一緒に踊る場面があるので、
そのシーンを見逃さないように……



水泳部の先輩・黒木よう子を演じた上白石萌歌。


私としては、
2014年公開の映画『舞妓はレディ』で主演した姉の上白石萌音のファンであるが、
妹の上白石萌歌も常に気になる存在。
内村光良がMCを務める「痛快TV スカッとジャパン」などにも出演しているが、
本作の出演シーンは、その番組の「胸キュンスカッと」的な感じ。
出演時間は短いが、鮮烈な印象を残している。



アイドルの北条頼子を演じた清野菜名。


内村光良が作詞作曲に携わった劇中歌「私のサンクチュアリ」を歌っており、
その姿は、まさにアイドル。
どこか河合奈保子や山口百恵を彷彿とさせる。
この歌唱シーンは、必見。



剣道の対戦相手・間宮凛子を演じた大友花恋。


『案山子とラケット 〜亜季と珠子の夏休み〜』(2015年4月4日公開)での好演が記憶に新しいが、本作でも出演シーンは短いものの、泉一の剣道相手を爽やかに演じている。
『案山子とラケット 〜亜季と珠子の夏休み〜』でW主演していた平祐奈と共に、
いつも応援していたい存在。



「劇団 和洋折衷」の先輩・篠宮亜紀を演じた森川葵。
『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(2016年1月18日~3月21日、フジテレビ)での市村小夏役が強烈に印象に残っているが、
本当に演技力があり、今後に期待を抱かせる女優。
こんな素晴らしい女優を、出演シーンの短い脇役で使っているという贅沢。



謎の美女・橋本めぐみを演じた山崎紘菜。
目がイイ。
スタイルもイイ。
こんな女性なら騙されてもイイと思わせる雰囲気を持っている。
(実際、映画の主人公・泉一は騙される)



高校の美術教師・佐野先生を演じた長澤まさみ。
内村光良監督の前作『ボクたちの交換日記』に続いての出演だが、
友情出演的なもので、出演シーンは短い。
「もう少し見たかった」が私の本音だが、
『グッドモーニングショー』(2016年10月8日公開)で見たばかりなので、
次作以降に期待。
『追憶』(2017年公開予定)、『銀魂』(2017年公開予定)などが控えている。



映画的には、イマイチであったが、
将来性のある女優が多数出演しているので、見る価値は十分にある。
小林信彦は『古い映画と新しい邦画と』のあとがきで、
「皮肉にも、日本映画が面白くなっている。若い女優が次々に出てくるので、その成長を追うだけで楽しく、意味もある」
と語っているが、私もまったく同感。
ミニシアター系の秀作ばかりを見ていると、
どんどん視野は狭くなってくる。
こういう全国一斉公開の映画を見ることによって、
俳優たちの演技の遍歴や、成長具合を知ることができるし、
大きな視野で映画や俳優たちを見ることができるようになる。
そういう意味でも、映画館へ、ぜひぜひ。
エンドロールに流れる桑田佳祐の「君への手紙」も秀逸だよ。

天山 ……秋の花にさよならを告げに行ったら、思いがけない人に出会ったよ……

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朝、天山を見上げると、山頂は雲に覆われていた。
天気予報は「晴れ」と言っていたが、
この様子だと、天山は、今日一日、ガスっているに違いない。
天山山頂の秋の花はもうほとんど終わっているし、
平日だし、ガスっているし、
〈こんな日は誰も天山には登らないだろう……〉
と考え、天山に登ることにした。(笑)

秋の花が咲き揃った9月22日に登って以来、
一ヶ月以上も天山には登っていなかった。
賑やかな天山は苦手なのだ。
秋の花がほぼ終わり、
静けさが戻った天山こそが、「私の天山」なのだ。
今日は、ひとりの山を存分に楽しむことにしよう。
そして、
〈天山の秋の花にさよならを告げてこよう……〉
そう思った。

雰囲気の好い道を歩いて行く。


私ひとりだけが歩いている。


足もとには落葉。


キノコもたくさん。


稜線に出ると、秋色が……


ノダケがまだ咲いていたし、


なんとスミレも顔を出していた。


山頂が近くなると、ガスってきた。


季節を間違えたヤマツツジが咲いている。


ツルリンドウや、


リンドウが、私を待っていてくれた。


ありがとう。


いいね~


ヒメアザミや、


モウセンゴケは、
ガスっているのが嬉しそうだ。


ホソバノヤマハハコは、
花期を終えていた。


タンナトリカブトも、


イタドリも、
姿を変えていた。


マツムシソウも皆を楽しませてくれた。
「ありがとう、そして、さようなら」


天山南壁を撮影し、


山頂に戻っていたとき、
思いがけない人に出会った。


それは、tachiaoiさん。
お友達と二人で登ってきたとのこと。
「こんな日は、もしかしてタクさんに会えるかもしれない」
と話しながら歩いていたら、本当に出会ったので、ビックリしたそうだ。
tachiaoiさんとは、なんと、2年前に、北アルプスの剱岳山頂でも出会っているのだ。
私にとってもビックリの出会いであった。


話を聞いてみると、
今日はまだリンドウにしか出逢っていないとのこと。
稜線の花はほとんど終わっているし、
このまま(寂しい思いのまま)、お二人を長崎に帰すわけにはいかない。(な~んちゃって)
「では、私が秘密の散歩道をご案内しましょう」
とガイドをさせてもらうことにした。
いざ、出発。


まず最初に向かったのは、レイジンソウの群生地。
レイジンソウの咲く場所は、10箇所ほど知っているが、
早く咲く場所と、遅く咲く場所がある。
もうほとんどの場所が終わっているので、
今日は、最も遅く咲く場所へ案内する。
それでも本当に咲いているか心配していたのだが……
咲いていたので、一安心。


tachiaoiさんとお友達の方にも、大変喜んでもらえた。


咲いててくれて、ありがとう。


ジンジソウも咲いていてくれた。


「不思議な形の花ですね~」
と、お二人。


ミズタビラコや、


タカクマヒキオコシも楽しまれていた。


ガスってはいるが、所々で紅葉や黄葉を見ることができた。


オタカラコウや、


アキノキリンソウや、


サイヨウシャジンも咲いている。


そして、とっておきの場所へ案内する。


キッコウハグマの群生地だ。


「こんなにたくさん咲いているんですか~」
と、ビックリした様子のお二人。


その不思議な花の形にも驚嘆されていた。


目移りするほど咲いているので、
写真に撮るのに忙しい。




次に案内したのが、サクラタデの群生地。


水滴をつけて、得も言われぬ美しさ。


お二人とも、大喜び。


では、最後の「秘密の花園」へ。


センブリ(まだ咲いてるよ)もいいけど、


本命は、ムラサキセンブリ。


心配したけれど、咲いて待っていてくれた。


いいね~


ゆっくり探しながら歩く。


4弁の花もある。


こっちにも。


ムラサキセンブリの花を見つけては、
大喜びのお二人。


喜んでもらえて、


楽しんでもらえて、


ヨカッタ、ヨカッタ。


まだこんなに咲いているとは思わなかったので、
私も嬉しい。


色の濃いムラサキセンブリ。
今日の一番人気。


たくさんのムラサキセンブリ。


お二人から、「大満足」との言葉を戴いた。


お礼に、tachiaoiさんから、手作りの「栗の渋皮煮」を頂いた。
美味しかった~


帰路、「道の駅 厳木」へ立ち寄った。
「天川集落で作られる “天川コシヒカリ”(特A評価)は、ブランド米の中でも超人気の米なんだよ」
と話したら、お二人が「ぜひ買いたい」と仰ったので、やってきたのだ。


お二人は、
最高級の「天川産極上こしひかり 特別栽培棚田米」を購入された。


私は、ちょっと安い方を。(笑)


お二人のお陰で、楽しい山歩きをすることができた。
感謝。
今日も「一日の王」になれました~

動画『再会の山』 ……妻が夫に贈った最高の感動サプライズ……

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先日、ある動画を見つけた。
EPSONのGPSトレッキングギア「Wristable GPS for Trek」を題材にした、
コンセプトムービーなのだが、
宣伝臭さが少なく、
登山に対する想いをドラマ化した、短編小説のような動画なのだ。
タイトルは『「再会の山」-妻が夫に贈った最高の感動サプライズ-』。
かつてワンゲル部だった男性が、
何十年かぶりに、たったひとりで山へ挑むことを決意。
だが、昔とはほど遠い今の自分の力を思い知る。
そんな夫へ妻が内緒で贈った感動サプライズ。
臨場感ある登山シーンと、心あたたまるストーリーが楽しめる、
たった4分間の映画だ。

涌蓋山 ……小国ルートで「秋の花」を、地蔵原ルートで「紅葉」を楽しむ……

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今日は、ヤスさんとの山行の日。
最近は、仕事が忙しくて、なかなか山へ行けなかったというヤスさん。
秋の花もまだ楽しんでいないとのこと。
「できれば、秋の花と紅葉を同時に楽しめる山をお願いします」
とのリクエスト。

くじゅうへ行こうかと思ったが、
長者原や、牧ノ戸や、男池などを起点とするくじゅうの山々は、
今日(10月30日)あたりは、大賑わいだろう。
そこで思いついたのが、涌蓋山(1499.5m)。
くじゅう山群の西端で、
自己主張をせず、
どことなく孤独な面持ちで佇んでいる涌蓋山。
「どの山へ行こうか」と迷ったときに、
ふと思い出される、ちょっと気になる山。
だからといって、決して期待を裏切らない。
2014年6月1日にミヤマキリシマを見に行ったとき(←クリック)にも、
期待以上の姿を見せてくれた。
今日も、我々に感動を与えてくれるに違いない。

7:50
小国(はげの湯)登山口駐車場に到着。
一番乗りだ。


8:03
出発。
おやっ、ヤスさんの後ろを歩いているのは……


アキさんでした~
「秋にはアキさんでしょう!」
ということで、本日、御登場願った次第。


アキさんとは、
6月5日に平治岳へご一緒しているので、
今年(2016年)は今日で2度目になるが、
アキさんと前回「紅葉登山」したのは、2010年11月7日。(←クリック)


実に6年ぶりだ。
今日は、アキさんの力で、秋の花と紅葉を楽しませてもらおう。(笑)

しばらく登ると、盆地にできた雲海が見えた。


ゆっくり登って行く。
すすきの原が美しい。


ここで、秋の花を楽しむ。
アキノキリンソウや、


アソノコギリソウが咲いている。


大好きなウメバチソウも咲いていた。
嬉しい。


ヤスさんの好きなヤマラッキョウも咲いていた。


こちらは、超豪華なヤマラッキョウ。
ヤスさん、大喜び。


振り返ると、はげの湯温泉郷の湯けむりが……


草原を出て、
樹林帯を抜けると、


林道に出る。


見上げると、紅葉が……


林道を10分ほど歩き、
第二登山口から再び登り始める。


コナラ林の中を歩いて行く。


途中の見晴らしの良い場所で、万年山が見えた。


終わりかけのホソバノヤマハハコや、


季節を間違えているミヤマキリシマを見ながら高度を上げていく。


すると、紅葉した木々が見られるようになってきた。


南側の女岳方面の紅葉が美しい。


いいね~


秋を撮るアキさんを撮ってみた。
(傍らには返り咲きしたミヤマキリシマ)


もうすぐ山頂。


10:11
涌蓋山山頂に到着。
アキさんは、久しぶりの山頂とか。


山頂からも紅葉を楽しむことができた。




くじゅう連山や、


阿蘇山の眺めを楽しみ、


傍らの美しいリンドウを愛でながらのランチ。
美味しかった~


下山は、地蔵原ルート。


10:49
ここから下って行く。


樹林帯に入ると、そこは紅葉の世界。


期待以上の紅葉ルートだった。


あっちも、


こっちも、美しく紅葉している。


アキさんも激写につぐ激写。


素晴らしいの一言。


黄金色に輝く。


落葉までもが美しい。


下山を地蔵原ルートにして良かった。
アキさんも大満足。


紅葉を楽しみながらゆっくり下って行く。




太陽の光が当り、
紅葉が輝き始める。


得も言われぬ美しさ。


11:47
紅葉を存分に楽しんだ頃、
林道(42支線)に出た。


「お疲れ様でした~」
ここからは林道を歩いて出発点へ戻る。


林道沿いの紅葉を楽しみ、




ムラサキシキブの美しい実の色を愛で、


また、会話を楽しみつつ、歩いて行く。


林道歩きもまた楽し。


12:40
小国(はげの湯)登山口駐車場に戻って来た。
約4時間の山歩きであった。(休憩、昼食時間を除く)
駐車場は満車になっていて、ちょっとビックリ。


グルッと周回し、
小国ルートで、秋の花を楽しみ、
地蔵原ルートで、紅葉を楽しんだ。


ヤスさんも、アキさんも、「大満足」とのこと。
今日も「一日の王」になれました~

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