来年の干支の山「犬山岳」(342m)は、標高も低く、
山頂直下まで車道が延びているので、
車で行く人がほとんどではないだろうか?
だが、それでは味気ない。
そこで、
〈海抜0メートルから登ったらどうだろう……〉
と考えた。
地図を見たら、有明海から歩いて行けそうな感じ。

そんな風に計画を立てていたら、
〈せっかくなので、ついでに「鬼ノ鼻山」にも登ってみよう!〉
と構想はふくらんだ。
かねてより、「鬼ノ鼻山」にも海抜0メートルから登りたいと思っていたのだ。
有明海からスタートし、
まず「犬山岳」に登り、
それから「鬼ノ鼻山」へも登り、
多久聖廟をゴールにすることにした。
何時間かかるか分らないが、
日の出と同時に歩き出せば、日の入りの頃には着くのではないか……と考えた。
冬至の翌日ということで、
太陽が出ている時間は短いけれど、
〈まあ何とかなるだろう……〉
と思った。(コラコラ)

スタート地点の「新明」(地名です)という場所に、
午前7時に着くように、配偶者に車で送ってもらった。

干潮で、海水はなく、干潟になっていた。

階段があったので、ここを下りて、

出発の儀式。

場所は、こんな所。

7:22
太陽が顔を出した。

山で見る御来光も好いけど、
海で見る御来光も好いね~

美しい~

気持ちイイくらい、まっすぐな道。


7:29
さあ、出発だ。

しばらく歩いて、振り返る。
ゆっくりと陽が昇っている。

右側は、ゴルフ場「むつごろうカントリークラブ」。

今朝は冷え込んで、霜が降りている。

12月なのに、
菜の花や、

オオイヌノフグリや、

ホトケノザがもう咲いていたが、
霜が付着して寒そうだ。

佐賀らしい風景だ。

佐世保生まれの私は、
平野のない場所で育ったので、
初めてこんな風景を見たときは、ちょっと驚いた。

国道207号線を横切る。

軽快に歩いて行く。

菜の花がたくさん咲いている場所があった。
ビックリ。

彼方に「鬼ノ鼻山」が見えた。

ちょっとテンションは上がったけれど、

まずは、「犬山岳」へ。
「縫ノ池」の方へ左折する。

「縫ノ池」に到着。
相変わらず美しい。

水を汲もうと思ったが、先客がおられたので遠慮する。

ここから「犬山岳」にとりつく。


急坂が続く。

車では、犬山岳へは道なりに左だが、
歩きの私は、右の「歌垣公園」へ。

写真右の階段から登って行く。

ここには「登龍門」がある。

この階段が長い。

ゆっくり登って行く。

まだある。(笑)

おっ、ゴールが見えてきた。

着いた~

一等三角点が、お城(展望台)の裏側にある。

10:59
海抜0メートルから登る「犬山岳」、
有明海から3時間半での達成。


山頂からは、これから行く「鬼ノ鼻山」が見えた。

麓まで軽快に下り、

鬼ノ鼻山へ向かって進む。

歩くことのできる歓び。

ナズナも咲いていた。

「犬山岳」が遠くなっていく。

国道34号線に出て、右折。

12:30
JR大町駅の横にある「トミー」というパン屋さんでパンを買い、
大町駅の待合室で昼食とした。

ここから左折。
「鬼ノ鼻山」にとりつく。


急坂をゆっくり登って行く。

米の自動販売機があった。

車道歩きに飽き、

山道があったので、入り込む。

なかなか雰囲気が好い。

また車道に合流するが、

右側に山道があったので、再び入り込む。

ほとんど使われていない道のようで、荒れている箇所もあるが、

稜線ちかくになると、また好い雰囲気の道になった。

こんな感じで歩き、

縦走路へ出た。
縦走路は、サザンカの小径と化していた。

「みはらしの丘」と書かれた標柱がある場所は、
以前は見晴らしが良くなかったが、

きれいに刈り取られて、好展望の場所になっていた。

「鬼のテラス」も、素晴らしい眺め。

もうすぐ山頂。

14:51
「鬼ノ鼻山」山頂(435m)に到着。

有明海から約7時間半で、
海抜0メートルから登る「鬼ノ鼻山」達成。
(「犬山岳に寄っていなければ2時間くらいは短縮できたかも……)


「犬山岳」は、あんなに遠く、

スタート地点の有明海は、見えず。(笑)

ゴールの多久聖廟へ向けて下って行く。

「鬼ノ鼻山」の北側斜面は、
大規模な太陽光発電設備で埋め尽くされていた。

かなり下ってきて、
右側に「天ヶ瀬ダム」、
彼方に「天山」が見える。

16:23
多久聖廟に到着。
有明海から約9時間での到着。

久しぶりのロングウォーク。
楽しかった~

迎えに来てくれた配偶者の車で帰宅。
日の出と同時に歩き出し、
日の入りの頃に帰宅。
太陽と共に歩いた一日であった。
今日も「一日の王」になれました~


